と言うことで、オロロンズのミーティングが始まった。
「やっぱり、新商品作ったわけだから、その秘話なんて書いたら面白いんじゃない」
「秘話って言うけど、そんなに秘話じみた話ってあるの?」
「う〜ん」
「じゃあ、一般的な商品の話は」
「たとえば?」
「晴れたときどうかとか、雨のときは売れるのとか。」
「これって、天気になんか関係あるんだっけ?」
「たとえばだよ、たとえば」
「まあ、そういうことなら、暑かったらいいとかどうとかだね」
「雪のときは、いやだね」
「うん、いやだいやだ、電車が止まる」
「そうそう、電車止まるんだよね。」
「うち止まらないよ。雪だろうが台風だろうが止まらない」
「いいなあ、うちなんかあっという間だよ」
「私が乗る電車は風吹くと止まるよ」
「風・・・・?どこ住んでるの?」
「千葉なんだけどね、風に弱いんだよね。」
「なんか、千葉って風いっぱい吹きそうだもんね」
「吹く吹く。知ってる?千葉マリンスタジアムの風」
「たまにプロ野球ニュースでやっているの見るけど、台風みたいな風吹くね」
「プロ野球ニュースなんて見るのオヤジくさーい」
「いいじゃない。好きなんだから。あんただって、格闘技見てるじゃない」
「悪い?!最高よ、高田総帥」
「何?その高田総帥って?」
「知らないの!ハッスル」
「ちょちょっと、これってそういう話」
「まあ、いいじゃない、何とかなるから・・・」
と話が弾む、オロロンズプロジェクトであった。
(続く)
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