私は部下に「二匹目のドジョウは創造性を壊す」と言います。
真似することは悪いことではありません。学ぶという言葉の語源は「真似ぶ」という言葉であるように、まず真似をして、それを自分のものとして消化していく。そのプロセスはとても重要です。
ですが何でもかんでも真似ばかりしていると本物志向がなくなります。
本物志向とは自分自身のスタイル、創造性です。創造性をなくしてしまえば未来永劫、陳腐なアイデアしか手てこなくなるでしょう。
とはいえ、実際にこうした陳腐なアイデアの方が多くの人の賛同を得やすいのも事実です。ここが注意しなくてはいけないポイントです。
これは、2次会は出るな!と言う書物の一節です。
長々と引用してしまいましたが、タイトルからは受けられないことが書かれているからと思ったからです。
タイトルの2次会は出るな!や、20人で340億円!と言うのは、インパクトがあり気を引きますが、この中で書かれているのは、ちょっと気にすれば誰でもできるがなかなかできないことです。
この文章の続きにはこう書かれています。
会議で多くの人が理解できるのは、こうした二匹目のドジョウのアイデアです。それは他でも聞いたことがあるので頭に入りやすいと言うところからきています。そのため賛同しやすい提案になります。
ところが、多くの人にとって耳障りの良いアイデアというのは、腐ったアイデアでしかありません。もう新鮮でも何でもなく二匹目どころか三匹目四匹目のドジョウです。
こういうのは、すでに誰かが事業家しているわけですから、成功はしません。
本当に新鮮なアイデアというのは、ほとんどの人が理解できません。10人いればその中の一人が分かれば良い方です。つまり提案した自分ともう一人と言うことで、2割の人にしか分かりません。
そう言うアイデアだからこそやってみる価値があるのです。
そういう誰もやっていないことをするためには、ビジネスマンにとって、”No try no error”は罪とも書かれています。まずはそのアイデアをやってみることです。
また、会社の中で社員を成長させるには、短所を叩いて見えなくするより、長所を思い切り伸ばしてあげるべきです。そのためには、社内の環境が非情に重要であると書かれています。
人間を構成しているのは、
環境=4割、DNA=3割、努力=2割、運=1割ということです。運も努力も生かすのは環境が重要というわけです。ですから、経営と言われる人たちは、まず社員の環境を考えるべきなんでしょうね。
確かに、職場環境が悪いと、やる気はなくなりますね。
環境を作るための方法論としては、たとえ小さな仕事でも良いから、自分でやり遂げたという実績を与えるのがいいと書かれています。それが自信となり、伸びていくんですね。
この本は、自分の生き方と言うことも教えられますが、人の上に立ったときにどうあるべきかも教えられます。
2次会は出るな!~20人で340億! カリスマ商社マンが教える!ビジネスマンのための「稼ぐ力」をつける13のレッスン~ 中村 繁夫 フォレスト出版 2008-06-20 売り上げランキング : 265 おすすめ平均 Amazonで詳しく見る by G-Tools |