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篤姫がなぜ面白いのかを考えた10の理由

篤姫って何で面白いのでしょう。自分なりに考えてみました。

1.大奥の話である

大奥って面白いんですね。ボクは今まで一度も大奥が舞台になったドラマとか見たことありませんでした。何かどろどろしていそうで嫌だったのですね。良くある大奥物がどうかは分かりませんが、天璋院篤姫が家族という大奥は面白いです。


2.大人になっていく

篤姫小松帯刀大久保利通西郷隆盛も大人になっていきます。少年少女の頃から描かれていき、激動の日本の中でどう変わっているのかが描かれています。


3.明るい

登場人物が明るいのです。これは篤姫の魔力かも知れませんが、あの暗い島津久光さえ明るく見えます。宮崎あおいマジックかもしれません。

4.幕末物で幕府からの視点である

幕末物と言えば、薩長からの視点が当たり前でした。つまり明治新政府側の視点で書かれた物です。善=薩摩・長州、悪=徳川と言う構図です。これを徳川側から描いたのが、このドラマです。これが新鮮です。


5.薩摩と徳川の戦い

何と言っても、幕末から維新は、徳川VS薩長です。その雄藩の一つ、薩摩から将軍に嫁いだ篤姫と言う存在が、凄すぎます。歴史の渦の中とはいえ、厳しい時代です。


6.幾島と言う存在

篤姫を語るとき、幾島と言う存在が欠かせません。薩摩から将軍家に嫁ぐ時に重要な役割を果たします。そして、篤姫から離れていきます。その離れた時が絶妙でした。自分の存在価値を客観的に見た人です。凄い!!!


7.肝付尚五郎と言う人

この物語の側面から支えます。於一から篤姫になり天璋院になるまで、彼の存在は重要です。ジョン万次郎が天璋院に言った「尚五郎さんは天璋院さんのことが好きだったのですよ」というのは、良かったと思いました。


8.毎回泣かされます

何故か、このドラマは、最後の方で必ず泣かされます。
自分でも何故か分からないのですが、天璋院のひたむきさというか何と言うかに、ほろっときてしまうのですね。最近では、涙の用意までしてしまう自分がいます。


9.宮崎あおいが良い

ボクは、宮崎あおいと言う女優を知りませんでした。
彼女、うまいですね。幼いときからお嫁さんになって、大奥を預かる時に至るまで、見事に役割を演じきっています。最近の、堂々とした態度が好きです。そのくせ少女のようなものも、しっかり見せています。


10.維新の時代でヒットさせたのは凄い

大河ドラマで、幕末から明治維新の時代でヒットしたのは今までありません。あの坂本龍馬を描いた「龍馬が行く」もヒットしませんでした。

竜馬がゆく』(りょうまがゆく)は1968年1月7日〜12月29日まで放送されたNHK大河ドラマ第6作。全52回。平均視聴率14.5%。
主役は、篤姫勝海舟を演じている北大路欣也です。
2010年の大河ドラマは、その坂本龍馬を描く「龍馬伝」なのですね。これは、すごい楽しみです。

2010年は置いておいて、その幕末の時代を描いた大河ドラマで初のヒットがこの「篤姫」です。

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