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定額給付金を蹴飛ばす国民ってなんて美しいんだろう・・・

あの国民の6割が反対する総額2兆円の定額給付金が盛り込まれた2008年度第2次補正予算案と関連法案は13日夜の衆院本会議で、与党などの賛成多数で可決、参院に送付された。

今後、これは参院で審議されるが、民主党は審議拒否を貫くか採決になっても否決に持ち込むだろう。参院で否決されたものは衆院に戻され、そこで与党の2/3の賛成で通過するという流れである。その衆議院通過するのが、3月14日らしい。

今日、自民党に離党届を提出した渡辺喜美元行政改革担当相は退席し採決を棄権した。新たに、自民党の松浪健太内閣府政務官も棄権した。
 

麻生内閣の支持率は20%を切り既に死に体の状況である。対抗馬がいれば即座に総裁選をやって新たな総理をたてていただろう。ところが、麻生さん自体が選挙管理内閣的な選択をされてできた経緯があるので、今更その首は代えられない。

2次補正が衆院通過=野党反発、審議拒否の方針−渡辺・松浪氏が棄権


そして、定額給付金は6割の国民が反対しているという。

これって、日本人というのは、実はすごい国民です。短期的に見ると黙っていても一人1万2千円がもらえるのです。子供とか老人ならもっともらえる。一時の生活費と言うことなら賛成も多くなるのではないかと思っていたら、そこまで国民はバカではないのですね。日本という国が既に借金まみれだと知っている。そこで2兆円もばらまかれたら、そのツケは近い将来に自分に振り返ってくることを知っているわけである。

政治というものに、感心を持ち始めたんだなあと思う今回の出来事である。
これは、良くも悪くも小泉純一郎という政治家が作ったものだと思う。

政治に関心をもっと持たなくては・・・・
政治家って信じられないから・・・・・
言っていることの裏があるんだよ、きっと・・・・

なんて言うことを普通に感じるようになったのではないかと思う。

日本が成熟していく過程では、とてもいい時代である。


是非、衆議院に差し戻された時、自民党から17人の造反が出てひっくり返して欲しいものだ。それこそ、民意だと思うのだが。


(関連ページ)
単純に政治家を持ち上げるのはいけないんだなあ。
渡辺喜美ってすごくね?