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2009プロレス大賞、年間最高試合(見るのは注意)

東京スポーツが毎年表彰するプロレス大賞。その年一番活躍した選手や試合を表彰するもので、おそらく日本では一番権威があります。

今年の受賞は以下の通り。

最優秀選手賞:棚橋弘至(新日本)
年間最高試合:伊東竜二×葛西純(11月大日本)
最優秀タッグ:曙&浜亮太
殊勲賞:杉浦貴
敢闘賞:真壁刀義
新人賞:浜亮太
技能賞:飯伏幸太
特別功労賞:三沢光晴
功労賞:松永高司、テッドタナベ
女子プロレス大賞:さくらえみ

MVPの棚橋は順当でしょう。今年の前半戦を引っ張っていたのは間違いなく棚橋ですし、IWJPをケガのため返上した後も、その存在感は際だっていました。後半はその棚橋にG1でケガを負わせて中邑の時間でしたが、一年を見ると棚橋だったと思います。

勲章賞の杉浦はノアの伸び盛りの選手でいいです。真壁刀義は新日のヒールとして今年ブレークしました。あのG1の優勝がエポックでした。
  

この中での異色は何と言っても最高試合でしょう。伊東竜二×葛西純は大日本プロレスです。大日本プロレスは、埼玉ではテレ玉で月曜か火曜の深夜に放送していますが、そのメインはデスマッチです。蛍光灯を何百本も使ったり画鋲をまき散らしたり、流血が当たり前のプロレスであり、その社長アブドーラザ小林は運送会社をやりながらプロレスをやっているという苦労人です。

この表の顔を裏の顔がうまくシンクロしていて、見るものを熱くさせます。

ただし、プロレスの王道から見るとデスマッチは邪道です。

今年の最高試合の候補は以下の試合です。


新日02・15 両国 棚橋弘至VS中邑真輔
新日05・03 福岡 棚橋弘至VS後藤弘央紀
新日05・06後楽園 棚橋弘至VS中西学
新日06・14後楽園 プリンス・デヴィットVS飯伏幸太
新日06・20 大阪 棚橋弘至VS中西学
新日08・16 両国 真壁刀義VS中邑真輔
全日08・30 両国 武藤&船木VS蝶野&鈴木
新日11・08 両国 棚橋弘至VS中邑真輔
大日11・20後楽園 伊藤竜二×葛西純
全日12・01 両国 武藤&船木VS諏訪魔&河野

ほとんどが新日の試合であり、メジャーな団体は新日だとわかります。それを抑えてベストバウトだった試合はこれです。流血が多いので恐がりな人は見ない方がいいです。



これは、凄い試合です。
デスマッチですが、ちゃんとプロレスをやっています。そして説得力のある試合です。

ただ、もうこれ以上はいいだろうと思わせる試合でもあります。
難しいです、デスマッチは。