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おもしろく こともなき世を おもしろく

その昔、日本のスキージャンプは強すぎて勝ちすぎてしまいました、その結果それを気に入らない国の人たちがルールを変えて、身長の低い日本人に不利なルールを作ってしまいました。その結果、日本のジャンプ陣は低迷が続いています。

2009年1月4日の日刊スポーツ

箱根駅伝
(東洋大学の)柏原快走引き金!?
山登り5区再短縮も

箱根駅伝名物・山登りの5区が、短縮される可能性が出てきた。06年に2.5キロ延びて10区間中最長の23.4キロのなってから比重が増し、選手の負担も増大したとして、3日の大会終了後、各大学の監督から見直しを求める声が続出、今月の監督会議で検討される可能性が高まった。

5区区間賞選手の順位変動
01 杉山(拓大)  12位→10位
02 野口(順大)  8位→3位
03 中井(東海大) 10位→5位
04 鐘ヶ江(筑波大)16位→7位
05 今井(順大)  15位→4位
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06 今井(順大)  6位→1位
07 今井(順大)  5位→1位
08 駒野(早大)  6位→1位
09 柏原(東洋大) 9位→1位
10 柏原(東洋大) 7位→1位

2006年に距離が変わっていますが、そこからの5年間全てで大きく順位が変わったと言うことです。

ちなみに06年以降、5区で区間賞をとった選手がいる大学の総合成績は、4位、優勝、2位、優勝、優勝です。

今井とか柏原とかの山登りの天才なんてそんなに出ることはないと思うし、コース変えてから5年でまた変えるなんていうのはどうかと思います。
 

箱根駅伝を制するために各大学はスカウトを強化し、高校で有望な選手を争ってとっていると思うし、日本人の育成に時間がかかるなら、アフリカから留学生と称して助っ人外人を投入しています。

東洋大学は、そんな助っ人外人に頼らず、おそらく大学の知名度から有望な高校生も取れずにやっていると思います。それを一人の日本人天才ランナーがひっくり返すのは痛快なことだと思うのです。


この距離の変更は、日刊スポーツによると、
4区を短くして5区を長くしたのは、従来の中継所が1車線のため交通の混雑緩和を図り、4区を短縮(21キロ→18.5キロ)することでトラック専門の中距離選手に箱根駅伝出場の機会を広げ、5区を延長することでマラソン選手の育成を図るのが狙いだった。このため5区の重要度が増し、選手の実力差が明確に表れるようになった。

東海大学の新居監督
5区は育てるのではなく(適正を持った選手との)出会い。世界に通じる選手を育てるなら5000、1万メートルを走れれば問題ない。

上武大の花田監督
元の距離に戻して柏原君も是非2区で区間賞を出してほしい。私も2区でステップアップして世界選手権につながった。


大学の監督のコメントですが、ここ何年も日本の男子長距離界は世界から離されて一方です。5000、1万メートル走れれば問題ないというコメントもどうかと思います。


山登りが苦手なら平地で圧倒的に勝つとか、山下りのスペシャリストを育てるとかなんか別の方法を考えてもらいたいと思います。
日本大学のダニエルが5区を回避したのは、山登りが苦手という感覚があったのではないかと思います。すると、助っ人外人に勝つには、山登りを日本人で強化することが大事だという結論に達するわけであり、この区間の重要度を下げることは反対すべきです。
2区で圧倒的に外人に負けることがもう年々も続いているのですから、箱根を制するのは山登りが得意な日本人ランナーを発掘して育てることだと思うのが、真の指導者ではないでしょうか。

大学三大駅伝の一つ、箱根駅伝。スピード勝負の出雲と平地のチャンピオン伊勢。山登りがあることで別物の箱根。こう言う違いがあるのはいいと思うのです。


陸上界ではおそらく二流大学である東洋大学の連覇。それが柏原という、これからもう出てこないだろう天才ランナーの出現でなったものと言う現実。
柏原が早稲田大学とか駒澤大学とかの選手だったら、こんな話は出なかったのではないかと思われます。

それで、この距離を戻せと言う話は、強かった日本スキージャンプ界に標的をあわせたルール変更と重なったのでした。


〔関連ページ〕
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