グーグルが独自に開発し今年1月5日に発売した携帯電話「ネクサスワン」は、発売後1ヶ月の販売実績は約8万台であると米調査会社フラリーが発表した。
「ネクサスワン」が対抗としているのは、当然iPhone。このアイフォーンの発売1ヶ月の販売台数は約60万台。
8対60と言うことで、グーグルは大苦戦と言われるけど、それはまあしょうがないと思う。
グーグルは今までメーカーではなくハードを作ったことがない。対するアップルはマックから連綿と続くハードウェアメーカー。
それと比較するのはさすがにグーグルに対して厳しすぎるのではないかと思う。
iPhoneと言うのは、その販売までが周到な準備の中にあった。このブログの中でも紹介したけど、
iTunesの発表
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iPod発売
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iTMS開始
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Windows対応のiTunes
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iPod mini、iPod shuffle
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iPod Photo
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ポッドキャスティング
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動画コンテンツ
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iPhone
ここまで段階を踏んでいる。iPhoneを購入しそうな土壌として、iPodを使う多くの人たちが既にいた。そこに付加価値をつけた携帯を持ってきたので、最初から買うという行動を起こす人をある程度想定できたと思う。
対するグーグルはそんなものなく、いきなり携帯の機能とかソフト・コンテンツで勝負するしかなかった。それに加え、何と携帯をグーグルサイト直販のみと言う販売チャネルをこれでもかと絞った中での船出である。
このマイナス状況の中で、よく8万台も売ったなあと言うのが、今の僕の感情である。
でも、そうは言っても、やはり100万台はいかないときついだろうとは思う。世間的感情的に認められないと思うので。
これから拡販をどうしていくのかはマーケティング的にとても興味がある。
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