ラジオ番組の不毛の時間帯だった、日曜深夜。
そこに突如現れたのが、ぬかるみの世界という番組だった。
この番組,僕が大分で高校生だった頃の放送だったような気がする。大阪から流れてくる放送は、なぜか弱く、大分からは遠い距離にある東京からの放送のほうがクリアだったりするのが不思議だった。
土曜の夜中は笑福亭鶴光のオールナイトニッポンがあり、火曜日は確か谷村新司のセイ・ヤングがあった。その他にもNHKFMで渋谷陽一がパーソナリティを努める音楽番組があったり、夜のラジオでは困らなかった。
その中で唯一聞く放送がなかったのが日曜の深夜。
その日曜の深夜に割込んできたのが、このぬかるみの世界だった。
この番組、ぬかるみ過ぎていたため、当初はスポンサーも付かなかったような記憶がある。民放なのに、広告なしの番組という信じられない光景だった。そのうちにお好み焼き屋さんがスポンサーになる。これは、ほんとうに救世主だったわけです。
最初CMを出した時のことを覚えています。
静かに思わず、ヤッターと思いました。
番組に広告主が着いて、やったー!と思うのも信じられないようなことですが、それほどこの「ぬかるみの世界」に没頭していたのでしょう。
番組に着いたスポンサー、お好み焼き屋「千房」はとても大きくなり東京にも支店を持っています。
リスナーと話していくというスタンスの番組です。
ある意味、行き当たりばったりの番組ですが、意外と奥が深いのです。
これも、僕の青春時代に好きな番組の一つでした。
話はそれますが、ラジオの電波と言うのはどうなっているのから、その当時からの疑問でした。
大阪より遠い東京の放送の方が音がよいこと。そして昼間より夜の方が音が良いこと。