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ヴィトンの「バッタもん」は気が効いているのに残念

アート作品「バッタもん」 ヴィトン社抗議で展示中止

http://www.asahicom.jp/national/update/0627/images/TKY201006260371.jpg

ヴィトンのデザインを使ったバッタをバッタもんと言う名前で展示するなて、気の効いたことをするもんだなあと思ったら、展示中止になったそうです。

神戸市立の神戸ファッション美術館(同市東灘区)に展示されたアート作品が、高級ブランドのルイ・ヴィトン社からの申し入れで撤去されていた。京都市の美術家、岡本光博さん(42)が、にせ物のはんらんする現代社会をテーマにした作品「バッタもん」で、同社が「素材がコピー商品」と指摘したためだ。

 「バッタもん」はバッタの姿をした40センチほどの立体作品。ルイ・ヴィトンなど5社のブランドのロゴマークや柄が使われた9体が撤去された。4月15日から今月27日まで開催中の「ファッション奇譚」展に出品されていた。
 

別にバッタ物の作って売っているわけではなく、芸術作品として社会風刺をしているわけですから、そんなに目くじらたてなくてもいいのではないかと思いますが。

このくらいには器量があってもいいのではないかと思います。


映画版『ゼルダの伝説』公開中止! 任天堂が停止を要請! しかし神対応!
任天堂の看板ゲームといえば『ゼルダの伝説』シリーズだが、その映画版が存在するのをご存知だろうか? この映画版『ゼルダの伝説』は海外で制作されたもので、『The Legend of Zelda: Hero of Time』というタイトルで公開され、人気を博している。

映画版『ゼルダの伝説』は本格的なファンタジー映画ではあるが、実は熱烈なファンたちが作った自作映画で、公開されているといってもインターネット上での公開となっている。もろちん任天堂が許すはずもないので無許可で作り、もちろん注意を受けるという事態に発展。そしてもちろん、公開停止に。もちろんショボーンな状態に。

だが、任天堂は頭ごなしにファンを怒りはしなかった。強制的にファンたちの心を無視して公開停止にさせたのではなく、ファンに理解を求めた上で何の衝突もなく公開停止の理解を求めたのである。そして、ファンも公開停止に同意したわけだ。それに関してゲーム情報サイト『GameSpark』には詳しく次のように書かれている。

「今月はじめ、映像の配信を中止する同意を任天堂と交わしました。任天堂は、年末の間、映像を配信して皆さんが楽しむのを許可してくれましたが、それも2009年いっぱいで終わりです。任天堂がキャラクターや商標の権利を守らなければならないことや、ファンの作品によって著作権が侵害されるのを防がなければならないことを理解しています。任天堂は、例えそれがファンの作品であろうとも、善意に基づいて権利を守る必要があるのです」※GameSparkより引用



ヴィトンと任天堂を比較するのも間違っているかも知れませんが、ファンの気持ちを大事にした任天堂と、否応なしに公開をストップしたヴィトンは、明らかに企業としての考えが違います。

模造品に対する毅然として態度をとることは、ブランドを維持するためには非常に大事ですが、それもその模造品なり作品なり次第だと思います。