サッカーアジアカップ。
その準々決勝。
日本の対戦相手は、開催国であるカタール。
今回の開催国カタールは中東。
予選では、日本以外の3国は中東だったので、予選からしてアウエイ戦ばかりと言われていた。
アウエイだから、審判の判断もマイナスに傾く傾向があって大変だと。
確かにアウエイだけど、中東の国家との戦いがシビアになるかと言うと、そんなことはないのではないかと思う。
中東=イスラム教=キリスト教の敵=テロ組織=危ない
なんていう簡単な図式(もちろん間違った認識だが)を思いがちになってしまい、中東の国との試合は大変だと刷り込まれる。
そして、なんといっても、観客が男だらけで華やかでなくて、その圧力にやられてしまつと。
でも、僕はいろいろな中東の国とのサッカーの試合をテレビで見てきたけど、選手のあからさまな汚い行為を見たことがない。
汚いところか、どちらかというとフェアな振る舞いをすると思っている。
観客の暴動とかも見たことがなく、どちらかというと、礼儀正しく整然と見ているような印象がある。
どこかの国みたいに、国歌斉唱の時にやじを言うような国とは違い、段違いに良い観戦態度だと思う。
そして、今日の、カタール戦。
カタールと言えば、ドーハ。ドーハと言えばドーハの悲劇。
悲劇という言葉が独り歩きしていて、ドーハ=日本にとっては辛い悲しい国であり相手国。
なんてことを想像しがちだけど、ドーハの悲劇の相手国はカタールではない。
また話がそれてしまったが、カタール戦。
前半。
カウンターから1点を取られる。
オフサイドとか言っていたが、映像を見る限りオフサイドではなかった。
カウンターで取られた1点。
大変かと思えば、そんなことはなくて、これで面白くなったなあと思ってしまった。
香川が泥臭く点を取り、1対1。
これで、逆転して勝ち上がっていくかと思ったら、後半。
DF吉田が、無理なディフェンスをして2枚目のイエローカードで退場。
そのフリーキックを決められ2対1。
吉田が退場になって、10人対11人。
これでもう大変になったかと言うと、実はこれで面白くなったとある意味自虐的にもなる。
後半になり勝っているカタールは、引き気味になるかと思ったが、ちゃんと攻めてくれる。これだけでも、カタールの選手はフェアだなあと思う。
カタールが攻めてくれるので、スペースもでき、
香川が今日二点目のゴール。このゴールは綺麗だった。
そして、終了間際に香川がゴール前で抜けだして倒される。PKかと思ったが、伊野波が詰めていてゴールを決める。
選手が一人少なくなった中で、逆転して勝ち上がっていくなんて、なんて格好いいんだろうと思った。
この準々決勝カタール戦は、これから、日本が優勝すれば、中国で行われたアジアカップでのPK戦、2回失敗してからの奇跡の勝利と匹敵するぐらいに伝説の試合になるのではないかと思ってしまった。
スコア、3対2の試合は面白いものだ。