Bookrock

おもしろく こともなき世を おもしろく

民主党の菅下ろしから考える政治のしらけ加減

随分以前も同じようなことを書いた気がする。

祭りの後の政治って空虚だなあと。

この10年の間に、僕たちは少なくとも2回の政治の祭りを経験したと思う。

一度目が、小泉純一郎が行った郵政解散による刺客候補による自民党内の戦いを煽り自民党圧勝に終わった衆院選。

そして、2年前の民主党が圧勝した衆院選。

この2回とも大きなパラダイムシフトが起こり、日本って面白くなるのではないかと思っていた。

だから、僕を含んだ多くの日本人が期待したのではないかと思う。

ところが、結果論的に言ってしまえば、2回とも大いなる失敗をしたのではないかと思う。

小泉改革には期待したが、それから日本がよくなったとは思えない。

アメリカ的な弱肉強食的な企業しか残らないし、それを中心に日本は復興していくかと思ったが、ほんの一部の弱肉強食的企業が強くなっただけで、その他大勢の企業は、何もよくなかったし、日本全体でみれば技術立国日本というのは跡形もなくなったのではないかと思う。
集団生活が得意で、集団の中で力を発揮する日本人の気質にその頃からもてはやされた個人主義的実力的人事制度はあってなかったのではないかと思う。
 

民主党の政権はもっとひどくて、蛸壺に入り込んで、国民を全く見ていないという、強烈な政権になってしまった。

内部の権力争いに没頭することが、国民を不幸にするなんてことを全く思っていないようで、こういう人たちは、一日でも早く政権を手放してもらいたい。


そうなのだが、政権の受け皿が無いということは、もっと危機的状況だと思う。

そもそも民主党に日本を任せようと思ったのが、自民党のだらしなさに怒ったからであり、わずか2年間で自民党に政権を戻すなんて選択はないなあと思う。

だから、国政選挙を戦う政党に期待できるものがない今だと思う。

国に大した政党がいないとなると地方に目を向けるしかないが、

大阪橋本知事の大阪維新の会とか名古屋の河村さんの政党ぐらいは何かやってくれそうかなと思う。


橋本さんは、面白い試みをしているけど、分かりやすいことを対立線を出して府民に説いてやっていることは、小泉さんの手法と同じだなあと思う。

君が代も定数削減も分かりやすい話なので、期待を持ってもらうにはいい施策だと思う。

でも、それじゃあ、経済は活性化しないので、これからどうやって立てなおしていくかが本当の政治課題だと思う。


さて、国政ですが、どうしたらいいのでしょうね?