小説を読むなんて何年ぶりだろうかと言うぐらい思い出せない。
だから、読む前には少し苦闘があった。
これは、本当に読みきるのだろうかと。
しかも、上下2巻。久しぶりにしては、ハードなハードだと。
涼宮ハルヒの新刊である「涼宮ハルヒの驚愕」が発売された。
どうせ読むならと、初回限定版の2巻セットをAmazonで予約した。
そして届いて読み始める。
最初の読み始めから違和感にさいなまれる。
何と第4章。
今まで知らなかった、藤原とか九曜とか佐々木とか新たな登場人物があたかも既にいたような書込みがされている。
すこし読んでいくと謎は氷解していく。
何と、この驚愕は前作「涼宮ハルヒの分裂」の続編であった。だから、分裂を読まないと、それまでの流れがほとんど分からない。
それは、分かったが今更引き戻せないので、読み続けることにする。
読み続けるが、話が分断されて、混乱する。特に長門有希は顕著で、体を壊して伏しているのが、読み進んでいくと普通に部室で本を読んでいる。
これは、きっとあれか・・・・とやっと気がつく。
物語は、後半怒涛の展開になる。
どんどん引きこまれて面白い。
映画化されることが待ち望まれるが、この世界をどう書いていくのかと興味がつきない。
この涼宮ハルヒシリーズを本で読むのは始めてだったが、映画の涼宮ハルヒの消失がああいう描かれ方をしているのが、やっと分かった。
キョンは語り部となっていたり、物語の解決から映画の終わりまでの時間の長さ。これはきっと涼宮ハルヒシリーズ全体を流れる感じなのだろうと思った。
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