政治ってつくづく面白いなと思う。
今回の民主党の総裁選挙って全く面白くないと思っていた。
海江田さんでは色がないし、前原さんはいろいろな意味で極端だし。
でも、この二人のどちらかが総裁だと思っていた。
選挙期間は実質3日間。たった3日で何を訴えられるかと思っていた。
だから、もうどうしようもない。
これで、民主党の息の根は止まると思っていた。
ところが、これが、伏兵と言われた野田佳彦さんが決選投票で総裁に選ばれた。
彼の選挙演説は斬新だった。
話し方が斬新でもなかったし、話したネタが新鮮であったわけでもない。
この2つのマイナス的要素で語られた演説であったが、話すスピードが遅いのが功を奏したのか、それが心に響く演説になった。
これが、今の苦難の日本を救う救世主だという出現だったかと思う。
演説では、子供の頃の貧しかったことが語られる。
これにより、一般人との距離が相当に縮まった。
何かやってくれるのではいかと期待も膨らむ。
野田さんは、マイナスから始まったので、その後のことのプラス要因が振り幅が大きいので、好感を持てるようになっていく。
今日の党の役員人事。
幹事長に輿石参議院議員会長を、政策調査会長に先の代表選挙に立候補した前原前外務大臣を選んだことは、さすがかと思う。
特に輿石さんの起用は最大のヒットではないかと思う。
どじょうの人だけでなく、人事でも抜け目がないなあと感心してしまう。
これは、野田さん、名宰相になるかも。