パ・リーグのクライマックスシリーズは、福岡ソフトバンクホークスがサヨナラ勝ちで4連勝(1勝のアドバンテージを含む)。
日本シリーズの出場権を得ました。
この試合は、9回まで0対0と杉内、涌井の素晴らしい投手戦でした。
ともに10回で1点ずつ点を取られ降板しましたが、その時の様子があまりにも強烈で胸が熱くなりような試合でした。
このクライマックスシリーズですが、先に4勝を上げたほうが勝ちなのですが、日本シリーズと違い最大でも6試合しかありません。そこで、引き分けの取り扱いが問題になってきます。
3勝3敗1引き分けの場合は、レギュラーシーズンで上位のチームが勝ち上がりになります。
昨日までの試合で、ホークスは既に3勝していましたので、西武ライオンズが勝ちあがるためには、4連勝しかありません。1回でも引き分けがあるとその時点でライオンズの勝ち上がりはありません。
試合は、10回に1対1になったあとお互いに点を取れず12回表に。
そこで、ライオンズが点を取らないと引き分けになり、ホークスの日本シリーズ出場が決まります。
ホークスにとって引き分け以上が決まった場合、そこで試合ってどうなるんだろうなあと思いみていました。
12回表にライオンズが点を取れず、ホークスの日本シリーズ出場が決まった時点で、確か松中がバンザイしながらマウンド方向に走りだそうとしました。
ところが、誰も着いて行きません。
そうです、なんと、12回裏の攻撃があったのです。
あったので、サヨナラ勝ちと言うある意味劇的幕引きで終わったのですが、ライオンズの選手にとっては、もうどうでもいいのです。
僕は、このシーンを見ていたら、1988年ペナントレース最終日、川崎球場で行われたロッテvs近鉄のダブルヘッダーを思い出しました。
このダブルヘッダーで近鉄が連勝すると優勝になるという試合でした。
1試合目は近鉄が勝ちます。そして、2試合目。
当時、1試合は4時間制というものがあり、4時間を超えたら次の回に延長しないというものでした。
9回を終わって4対4。引き分けでは、近鉄の優勝はありません。
10回表、近鉄は点を取ることができず、試合は4時間を超えてしまいます。
10回裏。もうこの試合、近鉄が勝つことはありません。僕はこの時の試合を見ていましたが(何で見ていたのかは不明)、近鉄の選手はもう全く力が抜けていて心ここにあらずという感じでした。
これは、レギュラーシーズンですから、例え優勝がなくなっても試合は最後までやらなければいけません。
ところが、今日のクライマックスシリーズは、日本シリーズへの出場権を決めるシリーズですから、引き分けが確定した時点で試合をやめるべきだったと思います。
ライオンズの選手が可哀想でした。