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坂の上の雲とは何だったのか?

この三年間。NHK大河ドラマを早く終わらせて放送された、坂の上の雲

第1編は、一昨年。
秋山真之と秋山成勲兄弟と正岡子規の3人。松山時代のとにかく明るい時代を表現していました。

昨年の第2編。
戦争へと続いていく時代、段々と画面も暗くなっていきます。
その中でも、未来を生きていくという世界がありました。

そして、今年の第3編。

日露戦争にどうやった日本が勝っていったのかが描かれていきます。

朝鮮半島での旅順港の戦い。
203高地というのは前から知っていた地名だったのですが、始めてその地名と日露戦争がつながりました。何回か映画にもなっていた203高地ですが、今まで見たことがなかったのです。

この旅順港と奉天での戦いは悲惨を極めます。

日曜のゴールデンタイムでこのような悲惨な戦争シーンを流していいのだろうかと思ったりしてしまいましたが、本気の映像が見られてよかったと思います。
 

日本陸軍は奇跡的に勝利します。
負けても全然おかしくなかった戦いを制します。

そしてロシア、バルチック艦隊との日本海海戦。当時、世界最強と言われたバルチック艦隊との戦いです。

ここでも、日本の連合艦隊は劇的勝利を収めます。

日露戦争(にちろせんそう、英語: Russo-Japanese War、ロシア語: Русско-японская война ルースカ・イポーンスカヤ・ヴァイナー、1904年(明治37年)2月8日 - 1905年(明治38年)9月5日)は、大日本帝国ロシア帝国[4]との間で朝鮮半島と満洲南部を主戦場として発生した戦争である。両国はアメリカ合衆国の仲介の下で終戦交渉に臨み、1905年9月5日に締結されたポーツマス条約により講和した。


白色人種を黄色人種が始めた破った戦争でしたが、ポーツマス条約では、日本の思い通りにはならなかったという結果もありました。この坂の上の雲でもロシアから戦争の補償金を取れなかったとありました。戦勝国としては、賠償金を取って当り前と言う世論が多かったようですが、実際はギリギリの中で勝利を上げた日本に対して、そんなに甘くなかったというのが、この時代背景だったと思います。
今だからこう言えるのであって、明治維新からこの日露戦争までの時代。それを良しとする国民感情はなかったのかと思います。
ただし、時間が経てば高揚も冷めるのですから、そこでもう一度冷静になればよかったのかとは思います。

日本の海軍はあまりにも強かったため、その戦力をそがれることになっていきます、これから。


坂の上の雲で、僕達は何を学べばいいのでしょうか。

世界の中の二流国から一流国を目指した時代。色々な困難に立ち向かっていった時代。
とことん明るく突き進んで行ったのではないかと思います。

日本のこの戦勝は、世界を変えていきます。
そして、こっぴどく負けた太平洋戦争でも、世界は欧米の占領から逃れていける契機になっていきます。

大きな事を目指して生きていけたら、日本はまだ生き返ると思います。
これまでの先人がやってきたことですから、僕らだってできると思います。

それが、坂の上の雲ではなかったのかと・・・