最近久しぶりにブックオフに行って、本を11冊買って来ました。
一冊100円だったので、全部で新刊一冊にも及ばないくらいの安さでした。
その中で偶然にソニー関連の本を二冊買っていました。
ソニードリームキッズの伝説
出井伸之のホームページ
ともに出井さんの時代の本です。
ソニー初のサラリーマン社長と言うことで、その手腕が大いに期待されていた時でした。
それから、どう間違ったのか、ソニーは長い眠りの時代に入ります。
平井さんが次期ソニーのCEOになるということが発表されました。ソニー十代目の社長です。
井深大、盛田昭夫、岩間和夫、大賀典雄、出井伸之・・・現CEOのハワード・ストリンガーは分かるとしても、十代目と言われてもなかなか名前がでてこないところに、最近のソニーの状況が垣間見えるような気がします。
ソニー関連の本を読むと必ず出てくるのが、ベータマックスが敗れた理由の一つとなる、ソフトの不足です。そのためコロンビア・ピクチャを買収しました。
レコードのCBSソニーと映画のコロンビア・ピクチャーズ。
両者を抑えたから、ソニーのAV戦略は盤石だと思われていたのですが、そんなことはなかったようです。
それは、アップルがiTunesで大成功を収めたからです。
アップルは、iPodと言うハードを最大限に活かすため、ソフトをとても安価に提供できるiTunesを展開していきました。そこには、ソフト業界を過剰に考慮する必要がありませんでした。
ところが、ソフト会社を持つソニーは、ハードを売るために闇雲のすすむことができなくなっていました。それは、つまり、ソニーレコードとソニー・ピクチャーズエンタテインメントを持っている為です。ソフト会社の権益も守らなければいけなくなったのでした。ハードとソフトの両輪で攻めていくという戦略が実は足かせになっていきます。
ソニーに僕達が求めているのは、クールでおしゃれで可愛いハードだと思います。
びっくりするぐらいの商品を出してもらいたいですね。