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ラグビー大学対抗戦、明治が早稲田に劇的勝利。

大学スポーツの雄。ラグビー。
う〜ん、実際は”雄だった”ラグビー。

人気も大きく減ってしまったけど、早明戦だけは、未だに国立競技場で行われています。今日の早明戦は大学選手権と合わせると100回目という記念すべき一戦でした。

前半は、明治がリード。PKを早稲田が決め点差を詰めて後半戦になります。

サッカーで言うとポゼッション率では前半から早稲田が大きくリードしていました。
その勢いそのままに、後半に逆転しダメをおすトライもあり、これは早稲田楽勝だなあと思っていました。

ところが、明治も粘り早稲田ゴール前で何度かスクラムとなります。うまく組めないこと数度。早稲田が反則を犯した時点で明治の認定トライになります。
認定トライとは、そのペナルティがなければトライが生まれたであろう時に審判が宣告します。ただ、これまで何度か見てきましたが、一度のペナルティで認定トライになったことを見たことがありません。ここまでのスクラムの組み直しは早稲田のペナルティで起こったわけではなくて、なんとなく両校の息が合わなかったことが原因だと思ってみていたので、一発認定トライは、早くないかと思ったのでした。実際テレビに映っていた明治の選手も認定トライまで取ってもらえるとは思ってなかったようです。
 

結局は、この認定トライがその後の試合の流れを大きく変えました。それまではどちらかと言うと早稲田に押されていた明治のフォワードの息が吹き返します。

押させるようになる早稲田大学。後半38分頃から、見ていて早稲田のキープが目に余るようになります。露骨な時間稼ぎに見えるようなフォワードのボールのキープです。しかも、自陣で。

ロスタイム含めると4分ぐらいありましたので、さすがにキープは続きませんでした。

ボールをターンオーバされます。すると、早稲田自陣ですから、ゴールまであと僅かです。

後半も42分に近くなり、ノーサイド寸前。

明治は、ゴール手前に迫り、見る角度によってはノックオンと言われるようなボールを落としますが、ホイッスルはなく、明治の選手に拾われたボールは、そのままトライに。

トライ後のキックも決まり、ノーサイド

試合は、明治の劇的勝利で幕を閉じます。


明大33―32(前半19―12)早大。

審判に若干不満はありますが、試合自体はとても面白くて、こういう試合が続くとラグビーも人気戻るのになあと思いました。


ラグビーは、試合が終わることをノーサイドと呼びます。
終わった瞬間、サイドがなくなるということで、敵も見方もなくなるという意味です。終わった後の、両校選手の笑顔は良いことです。

この、ノーサイド
昨日の朝日新聞のbeに記事がありました。

松任谷由実(ユーミン)の曲です。
曲が生まれた背景は、昔何かで読んだと思っていましたが、全く忘れていまいた。

1984年1月7日。近鉄花園ラグビー場。第63回全国高校ラグビーの決勝戦。
天理高校VS大分舞鶴

後半ロスタイムまで、18対12と天理高校がリード。
最後の最後に、大分舞鶴がトライし4点を加え18対16(当時トライは4点でした、今は5点)。その後のゴールキックを入れると同点になり両校優勝。

ところが無常にもキックを外してしまいます。
ここでノーサイド

18対16で天理高校が優勝します。

この試合を偶然ユーミンは見ていて、曲にしたという話です。



彼は目を閉じて
枯れた芝生の匂い 深くすった
長いリーグ戦
締めくくるキックは
ゴールをそれた
肩を落として 土を払った
緩やかな 冬の日の黄昏に
彼はもう二度と
かぐことのない風
深くすった
 

このノーサイドの入ったユーミンのベストアルバム。
松任谷由実40周年記念ベストアルバム 日本の恋と、ユーミンと

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松任谷由実

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