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おもしろく こともなき世を おもしろく

伊勢神宮と出雲大社の遷宮を特集していたNHK特番。結構知っていた話が多かったけど、もしかしてそれまでの定説とは逆だったのか。

会社の人に、伊勢神宮という答えを導き出すヒントを考えてもらったら、圧倒的に遷宮だった。

実は、僕はその遷宮という言葉と意味をそんなに知らなかった。

なので、今日のNHK特番は見応えがあった。

伊勢神宮と出雲大社が同時期に遷宮を行っていた昨年。

伊勢神宮は20年毎に、出雲大社は60年毎に。

出雲大社は遷宮のたびに本殿を全く新規に建て替えるのに比べ、出雲大社は仮殿に一時ご神体を移してその間に、今の言葉で言うとリフォームをする。

出雲大社に祀っているのは、大国主命。

伊勢神宮は、天照大神。天皇の祖先と言われている人(神)。

大国主命は、国譲りにより天照大神の子孫にその支配していた土地を譲っているのだけど(神話では)、おそらくそういう平和的に譲ったわけではなくて、戦いはあったのだろうと思う。

簡単にいえば、天照大神が勝者で大国主命は敗者となるわけで、敗者を祀っているなんて国は、おそらく日本以外にはないと思う。

テレビでは、そこまで描かれたわけではなかったのだけど、伊勢神宮と出雲大社は、おのおの独立したものではなくて、奈良にあった天皇家が深く関わっていたということで、それだけ出雲を恐れていたのではないかと思う。

 

リアルな政治は天照大神の子孫つまり天皇家が治め、神事は大国主命が治めるという、日本古来の決まる事が形成されていった。

 

政治的には敗者である、おそらく昔々に民主的に政権交代なんてあるわけがなく、大国主命はきっと戦争的にも敗者であったはずだけど、その人を神事の象徴にしていくという、この日本の歴史って素晴らしい。

 

出雲国造がテレビに出ていたけど、この国造家って、系譜を辿って行くと天皇家に行き着くという超名門家なわけで。

 

そういう人が、出雲大社を守っているのですよ。

 

なんかまあ、初詣に行くのは数年に一度と言う僕がこういう話を書いても、圧倒的に説得力ないわけだけど。

 

 

出雲大社 (楽学ブックス)

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