東京都知事選挙。
今日の朝日新聞の夕刊にその権力の巨大さが書かれていましたが、首相と違って知事は直接選挙で選ばれており、しかも東京の税収は巨大なのでという、簡単に書くとそういうことでしょうが、それなら、石原慎太郎さんが任期途中で辞めて議員に戻った理由が語れないなあとは思います。
石原さんが相当に変わっているからと言われれば、反論の余地もないのですが、知事としてはやりたいことは全部やってしまったんでしょう。
そのあとを継いだ猪瀬さんがあんなふうにやめてしまった後の、選挙。
毎回、タレントが揃います。
流石に、世間を動かすほどの大物は今回は出ていないようにも感じますが、僕が都民だったら、田母神さんに投票するだろうなあ。
彼の演説を少しだけテレビでやっているのを見ましたが、原発に対し、あれほどはっきりと賛成論を打たれると、頷かざるを得ません。
大阪。
日本第二の都市大阪府。
その中の大阪市。
橋下さんは、終始一貫、大阪都構想です。
その進め方は、右往左往もしますが、やりたいことは一貫しています。
税金の無駄遣いをやめるという大きくてわかりやすい目標なので、多くの人が賛成すると思っていたのですが、なかなか世の中そんなに簡単には動きません。
橋下人気には陰りが出ていることも事実なので、この起死回生の市長辞任と選挙がどう出るかは難しいところです。
選挙自体を悪とプロパガンダするために、対向する自民党は候補を出さないらしいのですが、この考えは、民主主義を冒涜するものではないかと思います。
やりたいことを選挙というフィルターを通して実現していくのが、民主主義の根源だと思います。昔はこういう選挙というシステムが無かったため、革命が起こったわけです。日本で言うと戦国時代とか明治維新という戦いです。
こういう政権交代を平和裏に行う選挙というシステム、その戦いを、戦わない事こそ勝利みたいな発想はどうかと思います。
いずれにしても、東京都にも大阪市民でもない僕にとっては、こういう選挙に参加できるなんて羨ましいとしか言えないのですが。
