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Jリーグ、ポゼッションと言う名の弊害

Jリーグ開幕戦。

セレッソ大阪VSサンフィッシュ広島。

前回のサッカーワールドカップ得点王のフォルランが加入したセレッソ。

彼を見たいために多くのファンが集ったようです。ホームのヤンマースタジアムに3万人を超える観客です。

試合結果は、サンフィッシュが1対0で勝利しました。

どちらが押していたかと言うと、ボールの支配率からしてセレッソなんでしょうけど、アウェイなりに引いて少ないチャンスをものにしたサンフレッチェの試合運びの方が上回っていたような気がします。それから、守ると言っても攻撃的な守備をサンフレッチェはしますので、セレッソは中盤でただただボールを回し、後退するというなんとも変な攻撃をしていたのでした。

ポゼッションフットボール(Possession Football)とはサッカーの戦術のひとつである。

 

ポゼッションとは日本語では「支配率」と訳される。要するに自チームがボールを持っている状態をボールポゼッションと呼ぶ。自チームがボールを持っている限り、相手に得点を奪われる可能性は無いという考え方が元になっており、チーム全体でパスを回して、自チームが常にボールキープすることで試合の主導権を握ろうという戦術である。

セレッソの戦い方を一言で言うと、このポゼッションサッカーをそのまんまやったということでしょうし、この戦い方は、バルセロナが主にやってきたように世界を席巻した戦術です。

でもなあ。

これは相当にテクニックのある選手を集めて初めてなりたつ戦術で、そこまでの選手が集まらなかったら、ポゼッション率をただ上げるため、プレッシャーの少ない中盤でボールを回すだけで、全然ゴールに近づかないという、点を取るのがサッカーの目的というものを根底から崩すことになります。

長いボールをポンポン蹴るだけのサッカーは全く面白くないのですが、ボールを保持することだけに気持ちを入れるサッカーも面白くありません。

カウンターもたまには入れて攻撃しいきなりゴールに近づくのも面白いものです。

 

なんてことを思いながら見ていた今日のセレッソVSサンフレッチェですが、ワールドカップイヤーの今年。

面白い試合を連発してもらいたいなあと思います。