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おもしろく こともなき世を おもしろく

右肩上がりだった回転寿司。その激烈なサバイバル。

ガイアの夜明け。

今週は回転寿司。

回転寿司は、随分昔流行し廃れ、また大きな波がここ10年ちょっと来ている。

売上は大きく伸びているが、生き残るための戦いが苛烈になっている。

 

放送では、まず、回らない回転寿司。

魚米。

元気寿司が手がける新たな取組の寿司屋さん。

回転寿司にある寿司がずっと回る光景がない。

寿司をタッチパネルで頼むと作り3つのレーンの上を寿司が動く。

頼んでから届くまで1分30秒。新鮮さを一番の売りにしたもの。

 

 業界2位のかっぱ寿司。そのかっぱ寿司が危ない。

なんと、業界5位の元気寿司が支援する形で提携。将来合併もありうるとのこと。

この提携を裏から操ったのが、コメ卸で元気寿司筆頭株主のしんめい。

 

かっぱ寿司は、全自動炊飯ロボットで大量にコメを炊いて、長時間使用している。

マグロは工場で切り身にしたものを使用。

効率は良いが品質はどうか。

寿司を運ぶレーンが一つしかないため、注文した商品がたまり、届くまで時間がかかる。3分かかっていたとのこと。この結果、寿司は鮮度が落ち味も落ちる。そして集客も落ちる。かっぱ寿司は、多くの店が閉店に追い込まれている。

 

元気寿司のノウハウを少し取り入れる。

マグロはさくの状態で送ってもらい、店舗で切る。コメは炊く量を減らし炊いてから6時間しか使わない。

味は、見た目から変わるように良化する。

 

そして、パートさんの意見を聞いて新商品を開発する。

目玉商品の開発。

大トロ1貫189円で提供が決まる。

店舗をリニューアル。寿司のレーンを2つに。

 

 

くら寿司。

業界3位。うちの近くにもある。

寿司は全てカプセルに入っている。

鮮度を保つ独自の工夫。

寿司皿5枚ごとにゲーム。

豊富なサイドメニュー、50種類。

他社との差別化が奏効する。サイドメニューの売上比率は25%に。

 

くら寿司を手がけるのは大阪に本社がある、くらコーポレーション。

 

サイドメニューとして社長から命じられたのが、丼もの。

イベリコ豚を使うことまでが言われ後は想像力。

試作品を何度も食べ、お腹いっぱいになった時に食べて美味しいと思ったものが、美味しいという直感。

豚は決まっているがそてにかけるタレが決まらない。

そのタレもいくつの試食。

新商品開発はわずか1ヶ月の期間。

試食で一番良かったのはなんと、うな丼のタレ。ただ、それに納得できない。

そこで思いついたのが、穴子。

 

試食会は社長が食べる。

イベリコ豚丼。穴子のタレを最後にかける。

 OKが出る。

 

くら寿司がサイドメニューに力を入れるのは、お客さんへの期待感に応えるため。くら寿司なら何か演ってくれそうという期待感。

 

イベリコ豚丼は、試食会から2週間後。実際の店舗でテスト販売。

 

見ると、結構お米の量が多い。今の僕ならこれだけでお腹いっぱいになりそうな感じ。

 

飛ぶように売れるイベリコ豚丼。

10食のノルマ達成。

結局20食が売れ商品化が決まる。価格は420円。

 

 

かっぱ寿司のリニューアルオープン。

大トロに次々と注文が入る。創作寿司も10品追加。

 

1年ぶりに来たお客さんの評価、美味しい。

 

見ていて、久しぶりに回転寿司店に行きたくなった。

 

そして何より、業界が発展している中でも競争が激化というのは、ちょっと驚いた放送だった。