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映画「96時間」超直球で問答無用

荒木飛呂彦の超偏愛! 映画の掟 (集英社新書)を読んでいます。

この本は、映画評としてとてもわかりやすく書かれています。

その昔、僕は映画研究部というところに所属していたのですが、難しい映画ほど素晴らしいという感じがありました。

自分としては、ちょっと違うんだけど、ヨーロッパのデカダンな映画がいいという時代でもあったわけです。

この本は、そういうことを覆してくれます。

男の涙はいいことだと。

そして、紹介されていたのがこの96時間です。

 

96時間 [DVD]

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なんというか、カタルシスなんて言葉をかっ飛ばすような展開です。

冷静に考えると、へ?というところも多々あったりするわけですが、全てを肯定してしまう潔さがあります。

映画としては94分。

それが短く感じないところが凄いです。

あっという間に終わるのが1時間半ですが、それを感じさせない濃密さがあります。

 

主人公、 リーアム・ニーソンは、格好良すぎます。

不要なことは語らない男です。

 

娘のためなら、何でもするという非常に分かりやすいテーマですが、それを法律的には超えていても、全て許してしまえるところが、この映画の凄みだと思います。

 

良い映画に出会えました。