ネット企業として成功企業の一つであるドワンゴ。
その提供しているニコニコ動画は、ネットを活用したコンテンツとしてとんがっているものです。このトンガリは今では当たり前で普通にもなっていますが、出てきた当時は、これは一体何なんだと僕は思いましたし、この発想ってすげえなあと思いました。
KADOKAWA。文字通り角川書店です。本を作る老舗です。角川映画という、僕らの世代にとっては本を作る会社を超えた新鮮なイメージが有りますが、いわゆる書籍出版業です。
この2社が統合します。
ドワンゴとKADOKAWA、経営統合を発表 新会社「KADOKAWA・DWANGO」10月設立
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1405/14/news111.html
ドワンゴとKADOKAWAは5月14日、経営統合することで合意したと正式発表した。両社で統合持ち株会社「KADOKAWA・DWANGO」を10月1日付けで設立し、2社が100%子会社として傘下に入る形。
この経営統合は、言ってみれば緩やかな統合です。
成功すればそれでいいし、失敗すれば、持ち会社をたたんでしまえばいいいのですから。合併して一つにしてしまうよりも、もとに戻すのが簡単だと意味ではですね。
出版業の中では、KADOKAWAは先進的かと思います。
ただ、企業文化が違いすぎているかとも思います。
この統合の意味としてこう書かれています。
(1)ドワンゴのプラットフォームとKADOKAWAのコンテンツを融合させた新たなビジネスモデルのもとにプラットフォームを強化、ドワンゴのプラットフォームの更なるユーザー数の増加・広告収入の増加
(2)KADOKAWAのコンテンツ編集力を生かし、ドワンゴのプラットフォーム上でUser Generated Contentとして創出される多様なコンテンツをプレミアム化。メディアミックスを含めたKADOKAWAの販売・流通施策を通じてKADOKAWAにおけるコンテンツ販売事業を最大化
(3)ドワンゴのネットプラットフォームにおける情報展開力とKADOKAWAの情報取材・編集力を生かす、他のマスメディアを補完するネット時代の新しいメディアを構築
(4)海外で既にKADOKAWAが展開している現地拠点やその運営ノウハウと、ドワンゴのネットプラットフォームなどを活用し、新たなビジネスモデルを検討
(5)両社で強化するプラットフォーム上で、両社が持つさまざまなコンテンツや販売チャネルを活用し、EC・新広告サービスの拡大を目指す
ドワンゴとしては、普通な統合の意味に映ってしまうのです。
実際には、現実として何をやっていくのかが重要だと思うので、最初に何を出してくるかが気になります。
ニコニコ動画にKADOKAWAのコンテンツ並べるだけじゃあ、あんまり意味ないと僕は思います。
新興企業と老舗企業。
どう対等な関係(対等っていうのは、経営統合では失敗するのですが)を払拭して、主導権握っていくのはどっちなのかと、見て行きたいとは思います。