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おもしろく こともなき世を おもしろく

リキッド発酵飼料で絶品の豚肉を。ガイアの夜明け。

昔はうちでも豚を飼っていたほど、多くの農家が豚を飼っていた。

そういう片手間な養豚農家(飼っている方は決して片手間ではないんだけど)は、滅亡し、本物の養豚農家も無くなっていった。

アメリカ産の豚肉の安さに負けて淘汰されていったと思っていたら、そういうこともあるんだろうけど、実は豚の餌、飼料がここ10年ぐらいに倍の値段になったことが大きいと。

豚肉自体の値段は変わらなかったので、飼料の価格が養豚農家を直撃したわけだ。

なら、その飼料の値段が半分になったら養豚農家が生き残れる。

ということで、リキッド発酵飼料が登場する。

この飼料の原料は、食品の廃棄物。コンビニとかパン屋さんとか、多く作り売れ残った食品を買う。と思っていたら、買わない。

買わないどころか、逆に引き取り費用をもらう。

通常、これら食品の残りはごみとなり、そのごみ処理の費用がかかる。

その引取費用より低く料金を設定する事により、この飼料を作る会社に食品廃棄物が集まる。

この会社、日本フードエコロジーセンターでは、引き取った食品廃棄物を粉砕し発酵し液体の飼料を作る。

この原料にかかる費用は0どころかマイナス。

そのため、固形の飼料に比べ約半額の液体飼料を作ることができた。

このリキッド発酵飼料を使い育てた豚は、固形の飼料で育った豚より味が良くなった。

結果、豚の値段もあがった。

ゴミになる食品をリサイクルし、安く農家に提供し、農家は良質な豚を生産し、消費者は美味しい豚を食べることができたと。

こういうエコの発想は素晴らしい。