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トリフ、キャビア、ホアグラ、そして神戸ビーフ。ガイアの夜明け

和牛。

日本で生まれ日本で育った牛。

国産牛

日本国内で一定期間育てられた牛。

Wagyu

海外で育たられた和牛。

 

シンガポールでは、オーストラリア産Wagyuが焼肉屋で食べられています。

Wagyuが日本の牛というイメージはないらしいのです。

そのオージーワギュウ、KUROGE WAGYUの子牛登記がありました。

つまり血統書付きの和牛の遺伝子がオーストラリアで育てられているのです。

武田さんという北海道の白老町の人から譲り受けたらしい。

その武田さんは実在しインタビューすると20年前にアメリカに115頭をアメリカに輸出。それが、オーストラリアに渡ったという。

輸出規制はできないらしいのです。

事実、1991年、和牛精液の輸出がアメリカの圧力で認められたらしい。

そして、貴重な和牛の遺伝子が海外へ。

精液のビジネスが成立していました。

和牛の生産は、世界27カ国に拡大しています。

他の種と混じった和牛。

それも和牛として売られています。日本では、国産牛として売られています。

味は良質だそうです。

安価なWagyuが輸入されるようになった日本は、和牛生産者が苦境に陥っています。

 

神戸。

といえば、神戸ビーフです。 

外国人にとって、大きなブランドです。

兵庫県産の但馬牛のみが神戸ビーフの条件となり、しかも、牛質を管理されます。

生産量は、年間4000頭。

たったの4000頭です。

 

神戸ビーフのようなブランド力のない和牛は、餌の価格が高騰し経営を圧迫しています。

ブランド力のない和牛生産者を守るにはどうすればいいか。

国内市場だけでは、今の生産を維持できなくなります。

生き残るには、輸出が必要になります。

海外に視察にいくと、そこには海外産Wagyuが立ちはだかります。

オーストラリア産Wagyuは全て同じシールが貼られ、共通のブランドとして確立しています。そして一番売れているそうです。

同じ所に売られている日本産。

産地により、バラバラです。

消費者の目に届かなくなります。

和牛の統一マークを展開することが大事だということが語られます。

そして、日本ハムなど大手5社で合意されます。

ところが、神戸ビーフを扱う、エスビーフは不参加でした。

 

エスビーフとの交渉の結果、神戸ビーフにも和牛のマークをつけることが決まります。

和牛を売り込みにイギリスへ。

和牛の統一マークで世界に勝っていくと。

付加価値の高い和牛が、世界を席巻していければ、日本の酪農業が生き残る道だと思います。