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ピッチャーの中4日問題と高校野球50回での決着。

第59回全国高校軟式野球選手権大会準決勝は、とうとう0対0のまま4日めに突入。

延長50回表に中京高校が3点を取り、その裏0点に抑え、3対0で中京が崇徳に勝ちました。

なんと両チームのピッチャーは4日間投げ続け、600球を超えた投げ合いになったそうです。

死闘といえば死闘です。

選手には、よく戦ったとしか言えないのですが、軟式ボールが肩や肘に負担を硬式ボールに比べてかけないと言っても、これはさすがにやりすぎかと思います。

しかもサスペンデッドですから、試合は継続しているわけで、一度引っ込めた選手をもう一度出すことはできません。

硬式の高校野球が再試合になることとの大きな違いです。

メジャーリーグ見ると、このサスペンデッドで勝負がつくまでやることの方が正しい訳で、野球としては正しいのでしょうが、思い切ってピッチャー代えて欲しかったなあと思います。

 

高校野球では、結構無茶やる日本ですが、プロ野球では先発投手は中5日か6日が普通になっていて、また、100球と言う制限もかなり守られています。

 

ヤンキースに移籍した田中将大ですが、1年目で肘の故障をしてしまいました。

高校野球当時の連投が原因かなあとも思ったし、昨年の日本シリーズでの連投も一因かなあとも思ったのですが、メジャーリーグの中4日が一番の原因かもしれません。

ダルビッシュが中4日に対する警鐘をしました。わりとそれに対する反響もあるみたいですが、そういうことを良く言ったなあと思います。

 

この件に関しては、清水宏保さんが朝日新聞のコラム、ロケットスタートでこう書いています。

ダルニッシュ投手が「中4日では披露は回復しない」という趣旨の発言をしてメジャー全体に波紋を呼んだ。僕はこれもダルビッシュ投手が言うとおりだと考えます。いい投手であればあるほど長い休養が必要なのです。レベルの高いアスリートは集中力を極限まで高め、大きな出力につなげます。だから回復に時間がかかるのでです。自分もそうでした。

こういうことは、清水宏保さんとかダルビッシュとか超一流の選手にしか分かりません。

それと、こういう発言は現役選手がいうのは、とても勇気が必要です。どんな選手でも100%の出場が約束されているわけではありません。

中4日から中5日にすると、簡単に計算するだけで、メジャーリーグ32球団分の先発投手各々1人が必要になります。ピッチャーにとっては、働く場所が増えて雇用が創出されます。反面球団は人件費の増加になります。

なかなか一筋縄ではいかない問題です。

ただ、ピッチャーの選手生命を長くすることは非常に重要だと思います。

ダルニッシュの発言が実現されたら、いいなあと思います。