Bookrock

おもしろく こともなき世を おもしろく

憲法9条が日本の平和を70年支えたと言う違和感。

朝日新聞の天声人語から少し抜粋。

有名な短歌のもじりとはいえ口調は真剣だ。本歌は俵万智さんのサラダ記念日。「憲法を解釈だけで変えられる、だから7月1日は『壊憲』記念日」。社会学者の上野千鶴子さんが今月8日、東京の日比谷であった集会で詠み上げた。

 

9条の危機感を憂える人々の声がやまない。日本の歩む方向が大きく変わるかもしれないいいう懸念である。なかでも意表をつく発想で国内外から注目されたのが、「9条にノーベル平和賞を」と呼びかける市民の運動だ。

 

異論もあろう。掲げる理想と現実がかけ離れているんではないか。「押しつけ憲法」ではないか。

 

それでも、戦後日本に平和をもたらした9条の役割の大きさを否定できるものではない。きのうの受賞はならなかったが、粘り強く続ける値打ちのある挑戦ではないか。

第二次世界大戦後約70年。日本国内は大きな戦争に巻き込まれることはありませんでした。

歴史をもっと巻き戻すと、江戸時代は260年でしたが、その間のほとんど外国から攻められたことはありませんでした。対外的に見るととても平和な260年です。

もっと前になると、平安時代があります。この時代は、遣唐使もやめ、事実上鎖国状態でした。平和な時代でした。国内は困窮を極めましたが。

平安時代の政治の中心は藤原氏を頂点にした貴族でしたが、平和を口で訴えるだけで、皇居は荒れ、国民は困窮した時代でした。

もう一度いいます。国際的には平和な時代でした。

なんで、こんなことができたかというと、日本は島国だからです。

あと、いくつかの幸運があったことも事実かと思います。2度の元寇が失敗に終わったこととか。

この昔の時代、当然憲法9条はありません。

 

戦後、日本が平和でいられたのは、アメリカの傘の下にいたからというのは、認めたくなくても事実です。

アメリカの傘の下というのは、アメリカ軍に守られていたということで、その基地があったからです。

世界一強力なアメリカ軍。その飛行機が飛び立つ空港を持つ日本に攻めようと思う国はありません。それはイコールアメリカと戦争をすることになります。

だから、その中にいる私達が、戦争しませんと言っても国際的には説得力はありません。

それなら、アメリカ軍の空港をなくせと言う回答は、今までの僕には持ちあわせていません。

 

ただし、今後もこのままでいいかというと、疑問ではあります。

アメリカにとって、極東の維持というのは、かけるお金の割に実入りがよくありません。

また、シェールオイルの開発により、石油産出国の中東も徐々に重要ではなくなると思われます。

 

極東は中国の武力による脅威と北朝鮮の政治的不安と言う2大不安要素があります。

中国の武力行為は、チベットとかの状況を見るまでもなく、国際世論を無視して国内問題の治安という名目で攻めることがよくあります。

 

私達は、武器も持たないし、あなたの国を攻めることは絶対にありませんといっても、それが国際政治の中では、抑止力にはなりません。

 

政治的に不安のある、このアジアの東地域。南地域も不安があるので、東南地域といいますか。その広い地域の平和を維持するためにも、日本にもちゃんとした軍隊は必要かと思います。戦争しかえる必要はありません。ちゃんとした軍隊持つことが抑止力になります。もっと突き詰めると、田母神さんが言うように、核を保有することが一番というのもよく分かります。