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石破茂さんが、安倍内閣で安全保障法制担当大臣を断った理由が分かる本

現役の政治家で一番軍事に明るい人の1人が、石破茂さんです。

これからの日本の安全保障を決める意味で新設された安全保障法制担当大臣。

一番有力視された政治家が、その石破茂さんです。

 

新聞とか読むと断った理由が、集団的自衛権を憲法の改正なしに閣議決定で決めたことにあるみたいですが、どっちでも大きな違いはないだろうぐらいに僕は思っていたのです。

 

ところが、この本。

 

マンガで読む国防入門 (impress QuickBooks)

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を読むと、その意味することがよく分かります。

石破さんは、集団的自衛権だけでなく、日本が軍事を本格的に考えていく場合、現在の法律では制約がありすぎ、実体性が担保できないと思っていたわけです。

 

集団的自衛権を認めるだけでは、それを行使する時の決まり事は整備されていないため、何もできない、もしくは、何かしたら超法規的措置となり危険と言うわけです。

 

世論的には、防衛のあり方に対し、これまでと違って肯定的な意見も多かった時ですから、閣議決定と言う手法ではなく、法律を変更するという時間がかかってもちゃんとした手続きしたほうが良かったかも知れません。

 

それにしても、石破さんは自分の主張に正直な政治家ですね。