セブンイレブンを日本に持ってきて、流通革命を起こした人です。
イトーヨーカドーの子会社だったセブンイレブンの方が大きくなって飲み込んでしまった、と書くと余りにも世俗的かなあ。
本を読んで、最初から最後まで貫かれることは、お客様の立場で、です。
お客様のために、ではありません。
このある意味、微妙な言い回しの二つの言葉の意味が大きく違うということが理解できれば、鈴木さんの言いたいことは、すっと腹に落ちます。
これまで行った何人かの著名人との対談を基にした記述もあり、心に響きます。
もう一つ、頭に残った言葉は、エレベーションです。
多分、エレベーターとイノベーションから作った造語だと思いますが、この語感から、意味がすぐに伝わります。
物凄く成功している人なので、それだけで説得力はありますが、ちゃんと読み手のことを考えて分かりやすいです。
誰にも同等な運があるけど、それを掴み取るのは、ちゃんと用意していて、ものすごく頑張った人に対してです。
仕事で悩んだ時に、何度も読み返せる本かと思います。
- 作者: 鈴木敏文
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2014/02/14
- メディア: Kindle版
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