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おもしろく こともなき世を おもしろく

日本テレビ的には、神が二度舞い降りた2015年の箱根駅伝往路。

箱根駅伝のコースが今年から変更になりました。

それも、ここ10年、一番ドラマのあった山登りの5区。

5区の走路にあたる函嶺洞門が通行禁止になり、新たに敷設されたバイパスを使用することになり、距離が20メートル伸びてしまいました。

その結果、東洋大学の柏原の記録は参考記録となり、もう二度と破られることのない記録になりました。それこそ、神のみぞ敗れる記録になってしまいました。

と思っていたら、神が現れました。

青山学院大学の、神野大地選手。

日刊スポーツでレース前に彼の紹介記事がありましたが、本当に山の神になってしまいました。

1時間16分15秒。

それが、どのくらい凄い記録か他の選手の記録と並べてみたら一目瞭然です。

1位 神野 大地 青山学院大学 01:16:15
2位 ダニエル・M・キトニー 日本大学 01:18:45
3位 及川 佑太 中央学院大学 01:19:47
4位 市田 宏 大東文化大学 01:20:57
5位 宮上 翔太 東海大学 01:21:12
6位 文元 慧 明治大学 01:21:13
7位 小谷 政宏 中央大学 01:21:14
8位 尾上慎太郎 拓殖大学 01:21:15

 

1時間20分を切っているのが3人しかいません。

あんなに早くて元気いっぱいだった、日大のキトニーでも1時間18分45分です。

もう、物凄いとしか言いようがありません。

この快走で、2位の明治大学に4分49秒と言う大差をつけてしまいました。

5区は、20メートル伸びました。

それなのに、柏原竜二のそれまでの記録、1時間16分39秒を軽く超えてしまいました。

 

今年の箱根駅伝は、3区まで大接戦。

4区で優勝候補筆頭の駒沢大学がトップになり、2位とは46秒差。ここでもう勝負あったと僕は見ていて思いました。

そしたら、新・新・山の神降臨ですから、中継していた日本テレビは、これで来年も行けると思ったはずです。

そして、レース終盤にもう一つの”日本テレビにとっては”神が舞い降ります。

 

駅伝で、もう一つの映像的に美味しいのが、選手には失礼な話ですが、フラフラになって完走できなくなることです。近年は、選手の体調のために給水が認められるようになり、毎年のようにあった脱水症状で走れなくなる選手はいなくなりました。

ところが、今年は、それが駒沢大学の選手を襲います。脱水症状ではなくて、寒さから体調壊したみたいですが。

中継は、2位の明治大学を全く追わなくなり、駒大の馬場選手だけを映し続けます。

馬場選手は、なんとかゴールまで辿り着きました。

 

総合順位

順位 大学名 総合時間 1位からの差

1位 青山学院大学 05:23:58
2位 明治大学 05:28:57 04:59
3位 東洋大学 05:30:47 06:49
4位 駒澤大学 05:31:23 07:25
5位 中央学院大学 05:32:26 08:28
6位 早稲田大学 05:33:02 09:04
7位 東海大学 05:33:55 09:57
8位 城西大学 05:35:09 11:11
9位 大東文化大学 05:35:21 11:23
10位 中央大学 05:35:25 11:27
11位 拓殖大学 05:35:36 11:38
12位 日本大学 05:37:29 13:31
OP 関東学生連合 05:38:27 14:29
13位 山梨学院大学 05:38:53 14:55
14位 神奈川大学 05:39:09 15:11
15位 順天堂大学 05:39:18 15:20
16位 帝京大学 05:39:18 15:20
17位 日本体育大学 05:41:48 17:50
18位 上武大学 05:41:55 17:57
19位 國學院大學 05:42:48 18:50
20位 創価大学 05:44:45 20:47

 

なんと8位の城西大学からトップと10分以上の差があるので、繰り上げ一斉スタートです。5区が強すぎるとこんなことになります。