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書評、百年の難問はなぜ解けたのか。天才数学者の疾走

数学得意と思ってましたが、全く歯が立ちませんでした。

ただし、書物としては面白い仕上がりになっています。

ボアンカレ予測。

100年間解かれなかった定理を解き明かしていくのを追ったドキュメンタリーです。

数学のことやって人は見るの?
と言う多くの負の予報を覆し番組は作られました。

確かに、大学に入ると数学はある種、哲学の様相を呈します。

僕からが習った、加減乗除。
ピタゴラスの定理。
微分積分からは、大きく離れて行っている気がします。

そもそもが、解のない定理がある事さえ意味が分かりません。

そんな。難問中の難問。

ボアンカレ予測に立ち向かった数学者の事を追って番組は進行します。

立ち向かった人の中にはその後の人生を棒に振った人まで現れます。

そして、この謎は解かれます。

解かれるのはいいのですが、その解が正しいのかどうなのかがすぐにはわかりません。

証明するのに1年半かかります。

ものすごいです。

ワクワクドキドキの書物です。

100年の難問はなぜ解けたのか―天才数学者の光と影 (新潮文庫)

100年の難問はなぜ解けたのか―天才数学者の光と影 (新潮文庫)