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おもしろく こともなき世を おもしろく

セゾン自動車保険のメールは凄い、

僕自身、企業からのメールは多すぎるので、ほとんど読むことはありません。

その中で、他のメールと差別化しやっていくのは大変なことです。

 

今日は、セゾン自動車保険のメールの話です。

僕の自動車保険は、一昨年からこのセゾン自動車保険です。

決め手は、今の環境で一番安かったからです。

ただ、それだけの理由です。

 

だから、これまでもきっとメールは来ていたとは思いますが、読んだことはありませんでした。

それを読んだきっかけは、単に電車の中で時間があったからだけです。

でも、そのきっかけで読んで、これって凄いなあと思わせることは、立派です。

 

では、何が立派かをこれから書いていきます。 

 

いつもおとなの自動車保険をご愛顧いただきありがとうございます

一度加入してしまうと、思い出すことの少ない自動車保険。
おとなの自動車保険では、○○様のご契約について、毎月1つずつ
補償内容をご案内する“補償解説メール”をお送りしております。

今月のテーマは「自転車傷害特約」です。

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■ ○○様のご契約は?
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自転車傷害特約 : なし
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■ どんな補償なの?
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自転車傷害特約は、お相手ではなくご自分のケガなどの補償です。
名前のとおり、「自転車」に関する事故が対象です。

ご自身やご家族の方が自転車走行中に転倒したり、歩行中に他人が
乗っている自転車とぶつかったりして死傷された場合に、保険金
を受け取ることができます。

保険金は、事故の日からその日を含めて180日以内に、

 (1)死亡した場合
 (2)後遺障害を被った場合
 (3)入院した場合

にお支払いします。

なお、通院の補償はありませんのでご注意ください。

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■ たとえばこんな自転車事故を補償します!
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自転車傷害特約では、下記(1)~(3)
のようなケースを補償します。

 (1)歩行中に、他人の乗っている自転車とぶつかり、
ケガをして入院した
 (2)奥様が自転車に乗っていて転倒し、ケガをして入院した
 (3)お子様が自転車に乗っているときに車に接触し、
骨折して入院した

ここらまでは、なんということはありません。

自社の保険の紹介です。

しかも僕が入っていないオプションの紹介ですから。

 

ここからのメールが、セゾン自動車保険の真骨頂です。

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★ワンポイント
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○○様の車のご契約には自転車傷害特約がセットされており
ませんが、
代わりに人身傷害保険の「車内・車外ともに補償」
をセットすることで、
(3)のような、
ご自身やご家族が自転車に乗っているときの車との事故が補償され
ます。

 ※○○様の人身傷害保険:あり(車内・車外ともに補償)

▼早わかり!「歩行中」「自転車搭乗中」
の事故はどの特約で補償される?

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■ 誰が補償されるの?
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おとなの自動車保険の自転車傷害特約では、
記名被保険者の○○ ☓☓様だけでなく、同居のお子様や同居のご両親、
離れて暮らす未婚のお子様なども補償の対象になります。

自転車傷害特約をセットした場合に補償の対象者となる方は以下の
とおりです。

 (1)記名被保険者 ○○ ☓☓様
 (2)記名被保険者の配偶者
 (3)記名被保険者または配偶者の同居の親族
 (4)記名被保険者または配偶者の別居の未婚の子

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■ 相手にケガをさせてしまったら
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自転車の事故では、
自分が自転車に乗っているときに歩行者と衝突し、
相手にケガをさせてしまって高額な賠償判決が出た、という事例が
最近相次いでおり、ニュースでも話題になっています。

このような相手への賠償は、「個人賠償責任特約」
で補償されます。

自転車傷害特約はご自身のケガなどを補償しますが、
個人賠償責任特約は、
自転車事故などクルマ以外の日常生活で他人にケガを
させるなどして法律上の損害賠償責任を負った場合に保険金が支払
われます。

自分のケガは他の傷害保険などでカバーするという方も、
他人にケガをさせてしまった場合などに備え、
個人賠償責任特約にご加入
いただくと安心です。

 ※○○様の個人賠償責任特約:なし

 

人の気を引いて、それを上回る商品を提案し契約につなげる。

簡単に言ってしまうと、アップセルなんですが、このメールの流れは嫌味がありません。

気持よく商品を読んでいくことになります。

 

ここまでできたら、凄いとしか言いようがありません。

 

AKBのこじはる的に言ったら、伝統芸能の類になります。

 

嫌味がなく商品に興味を持たせることは、メールによるマーケティングでは基本中の基本ですが、その基本を超えたメールに初めてあったなあと思います。

 

凄いなあ。