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カンプリア宮殿、バス会社のこと

テレビ東京のカンプリア宮殿は、そんなに見ることがない。

その時間にデレビを観れる状態ではないし、録画番組からは外れている。
入れてもいいんだけど、この番組の存在を覚えてない。
 
だから、何ヶ月に一回見るのが印象的。
 
そのたまたま見た先週。
 
地方のバス会社の窮状と復活の話だった。
 
バス会社は、川越にあるイーグルバス。
 
路線バスを走らせるために、10年を要したらしい。
そもそも知らなかったけど路線バスは公共交通になるのでその許認可が難しいらしい。
 
すぐには、その権利を勝ち取れない。
分かるけど競争社会ではどうなのかなあと思う。
 
競争がないところには資本の理論が働かないので赤字になったとしても、どうせ税金が救ってくれると思う。
それを得るために冒険しない。
 
冒険しないということは、路線バスの本数を増やさない。
過疎の村では良くある光景。
 
これが、まずい。
 
路線が少ないところにますます路線を少なくするため使い勝手が非常に悪くなる。
その結果ますます乗れない路線バスになる。
 
これでは、税金の垂れ流しになり。
そのうちその赤字路線は終わってしまう。
 
そういう難しい路線バスに戦いを求めたのが、イーグルバス。
 
路線バスの権利を勝ち取るため、まず送迎バスに乗り込む。
 
そこで実績を作り、観光バスに取り組む。
 
そして、路線バスに行く。
 
 
この道程が生半可なことではないことが分かる。
 
送迎バスと観光バスには、ハズレがない。
必ずお客さんがいる。
その点が楽だったとイーグルバスの社長は語る。
かっこいないなあと思う。
 
送迎バスも観光バスもそんなに黒字化することは楽ではないと思う。
 
そして、苦節10年。
 
路線バスに打って出る。
 
ここの面白いところは、収縮財政に陥らないところだった。
 
頭を使いなんとか少しでも拡大路線を作って、お客様の利便性を作ろうとしている。
 
アイデア一つで世界が変わるんだなあと思った瞬間だった。
 
物の本を読むより、実態の方がよほど勉強になる。
 
カンプリア宮殿
お勧め。