集団的自衛権を持つという、国としての当たり前なことができなくなりそうな、最近の参議院での攻防です。
集団的自衛権は、独立した国家としては、持って当たり前の権利なのですが、この国ではなかなかに難しいようです。
返す返す、憲法学者を呼んで話してもらったら、自民党側の学者が憲法違反と言ったことは、ものすごく大きく、自民党の過失でした。
憲法学者としての立場があると、なかなかに徐に賛成できない問題だったんだなあと思います。
さて、鹿児島の川内原発が再稼働しました。
日本ですべての原発が動かない状況が続いていたのですが、やっと一基再稼働になりました。
この国の現在の文明を継続していくには、良質な電力が必要不可欠です。
良質とは、安定的でぶれない電力です。
太陽光を中心として自然からできる電力は、安定的供給ができません。
ほかの要因から大きくぶれてしますからです。
石油からできる電力は良質です。
ところが、これは中東に依存します。
中東からの輸送ルートを守らなければなりません。
それをシーレーンと言います。
シーレーン守るには、集団的自衛権が必要です。
集団的自衛権を反対する人が、原発も反対する人が多いように思うのですが、これって相反することです。
電気料金の問題もあります。
太陽光をはじめとしたエネルギーを高く買い取ることにした結果、電気料金が上がりました。
電気料金に一番敏感なのは企業です。
特にメーカーです。
価格競争力が失われると、企業は日本を捨てて海外に行きます。
結果、日本は空洞化が起こります。
仕事がないと、モノが売れません。
いま、アベノミクスのおかげで円安になり競争力が高まりました。
だから、電気料金の高さは問題としては薄れているのですが、潜在的問題であることに変わりはありません。