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おもしろく こともなき世を おもしろく

イジメとか仲直りとかは、白と黒ではないぐらい曖昧に変わっていく。表参道高校合唱部。

表参道高校合唱部。

高校の文化祭に出られない、合唱部。

なら、クラスの出し物で出ようとするが、メイドカフェに負けてしまう。

 

ところが、なぜか唐突にメイドカフェができなくなる。

確か、集めた金がなくなった。

でも、その犯人捜しはやらず、うやむやの中。

テレビを見ている僕は、それなら合唱で!と思う。

 

ということで、合唱になるが、そもそもがバラバラなクラスが一つになるわけはなく。

練習には合唱部以外誰も来ない。

 

普通は、ここで熱血的勧誘が行われるが、この合唱部はそういうことをせず、ただ悩む。

 

メイドカフェVS合唱の投票の時、合唱は11票入る。

合唱部は10人しかいない。

後の一人は誰かと探すが、物語は、香川真琴の家族と、快人の真琴への告白が三重にシンクロして進む。

そして、見つけたのは、こっそりとギターを弾くクラスメイト。

 

でも、彼は目立たなくギターを弾きたいと合唱を断る。むしろ迷惑そうに。

 

そして苦境に立っていく合唱部。

 

歌を歌うのも苦痛という人をどうやって引き込むか。

 

ここから新たな展開が始まる。

 

歌を歌うだけが合唱じゃないことに気づき、一人一人の個性が入ったコンサートを作っていく。

 

ギターとタップダンスとヒップホップダンスとその他もろもろと。

 

そして、文化祭当日。

 

合唱が炸裂する。

 

この合唱のシーンは、語り継がれるよな名シーンだった。

 

最後に現れるのが、二人のメイド。

 

香川真琴をいじめていた二人が、なんとなく曖昧にこっちのほうに来る。

それが、違和感がない。

 

ということは、人生というのは、白黒がはっきりして敵味方に分かれているのではなく、敵と味方が仲間になるためには、いきなりお互いが反省し握手するほうがまれで、なんとなくそれまでのことがなかったように仲良くなっていく。

それが真実ではないかと思う。

 

こういう面で見ていても、表参道高校合唱部は、面白いと思う。

 

で、来週が最終回。

 

香川真琴を夏目快人は、どうなっていくんだろうなあ。

 

愛の歌は、歌われるんだろうか?

今週、疑似デュエットで歌われていたけど。

 

そして、1票入れた合唱部以外の生徒が最後に解き明かされる。

 

へええええ!

 

というのが少しと、やっぱりなあというのが半分と。

 

次回が楽しみな、表参道高校合唱部です。