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書評、逆説の日本史20西郷隆盛と薩英戦争の謎

逆説の日本史もとうとう20巻です。

 

井沢元彦ってすごいなあと思います。

 

所謂歴史書を、ここまで書いているわけです。

それも一人で。

 

物凄く勉強して本にしているのだと思います。

そして、よくもここまでネタが出てくるもんだなあと思ってしまいます。

 

日本の歴史っておかしいです。

それも、授業で習ったような歴史は。

 

おかしいと思っても、それは一部でしかありません。

一部の歴史しかおかしいとしか思えません。

さすがに、他の仕事があったり受験勉強とかしていたら、おかしさに深く付き合うことは時間的に不可能です。

 

井沢さんは、もともと記者でそれから物書きとなりました。

その点、僕らよりも時間があったかもしれませんが、歴史に手を突っ込んでいくことは、相当な覚悟がなければできないと思います。

 

それが、フィクションならなんとかなります。

ところが、逆説の日本史はノンフィクションです。

もっと言えば、新たな教科書を作ろうとしているのです、きっと。

 

で、この20巻は西郷隆盛です。

薩摩と長州の争いの時代が書かれています。

 

薩長同盟により薩摩と長州は歴史的和解をしたと僕も思っていましたが、実はずっとこの2国は仲が良かったそうです。

知らなかったなあ。

 

犬猿の二国が坂本龍馬の仲介により歴史的和解をして討幕をしたと思い込んでいました。

 

それから、西郷隆盛のことも、実はあまり知らなかったんだなあと思います。

 

その当時に出てきた、島津久光のことも。

 

知っていた気になっていた幕末維新の時代も、実は知らないことが多かったことを知らしめてくれた本です。