長らく女子サッカー界を牽引してきた澤穂希。
2011年には世界最高選手にも選出された選手。
今シーズン限りの現役引退を発表し、引退がカウントダウンされる中、INAK神戸は皇后杯を勝ち進んできた。
そして、今日が決勝。
相手は、新潟アルビレックス。
場所は等々力競技場。
観客の数は2万300人と多くの人が見に来ていた。
試合は神戸が押す展開に。
新潟はなかなかシュートシーンまで持ち込めず。
地力に勝る神戸が優位に進めるも、前半は0対0で折り返す。
後半になり、新潟も押す時間帯が増えるがなかなか両チーム得点が入らず。
この試合見ていて気が付いたけど、イエローカードはほとんど出ず、もしかしたら1枚も出ていないかもしれないぐらいのクリーンな試合だった。
後半30分過ぎても0対0のまま変わらず。
神戸はここまで何本かコーナーキックのチャンスがあるが、そのたびにキッカー川澄が狙うのは澤。
まるで、なんとか点を取ってもらいたいような感じで狙い続ける。
そして33分。
左コーナーから浮かせたボールは、相手ディフェンダーに少しあたり、澤の方へ。
見事にヘディングしたボールは、右隅に突き刺さる。
1対0に。
それからも両チームはチャンスを作るが、点を奪えず。
澤のゴールが決勝点になり1対0でINAK神戸が2年ぶり5回目の優勝となった。
澤を胴上げする選手たち。
表彰式。
新潟の選手が銀メダルをもらい、入れ替わりに上がっていく神戸の選手たち。
全ての選手がメダルを受け取った後、高円宮妃殿下より皇后杯がキャプテン大野選手に渡される。
受け取った後の歓喜の瞬間へ。
大野は澤を呼び、澤と二人で皇后杯を高く掲げる。
表彰式が終わり、グラウンドを降りた後、サッカー協会会長と妃殿下より花束を渡される澤選手。
これまで、女子サッカーを牽引した選手に対する最大のねぎらいになったような気がする。
しかしそれにしても、澤穂希と言う選手は凄いなあと思う。
神戸の監督がインタビューで言ってたけど、持っているとしか言えないわ。
現役最後の公式戦で試合にフル出場し決勝点を挙げた選手なんと、そうそういないと思うし。それが日本一を決める試合なんて、誰も成し遂げていないのではないかと思う。
最後の最後にまた伝説を作った澤さん。
24年間の現役生活、ご苦労様でした。