書評、日本人の値段。

日本を代表するメーカー、シャープ。

液晶と言えば、世界最高峰は亀山工場で作った液晶でした。

そのシャープが、台湾の鴻海（ホンハイ）精密工業から買収される可能性が高くなりました。

www.nikkei.com

日本人の優秀な技術者は、韓国や中国にヘッドハンティングされています。

この本、日本人の値段には、そのヘッドハンティングされ、どのようにして日本の技術が流出していったのかが書かれています。

日本人の値段: 中国に買われたエリート技術者たち

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谷崎 光 小学館 2014-12-17

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リストラされてきた、日本のメーカーの多く。

それは、サンヨーにしかり、ソニーにしかり、東芝にしかりです。

韓国とかは、製品を新たに作るとかいう発想はそうなく、外国で出てきた商品を買ってばらして、それをまねて作ります。

欧米や日本人の技術者は、それが簡単なことだと分かっていても、プライドが許さないそうです。

それから、特許と言う壁があることは言うまでもありませんが。

韓国や中国も年々技術力を上げています。

日本人でヘッドハンティングされる技術者も、レベルを上がってきているようですが、一番、日本人が疎かにしてしまうのが、電子技術は武器に直結するということです。

精密機械が、武器に必須なことはわかるのですが、一見、そうではなさそうなものも、武器に直結します。

海を面して領土問題を抱える日本と中国。

日本の技術が中国の軍事力に加担してしまったら、目も当てられません。

シャープの技術力が台湾に渡るということは、一民間企業の話ではないような気がするんですが、それはうがちすぎなんでしょうか。