舞台は東京第一銀行。
初めの方はなかなか入り込めなかったのですが、読み進めるうちに、俄然面白くなり一気です。
文庫本にしては厚めの本ですが、面白いとはこんなこと言うのかなあと言う感じです。
銀行の東京下町にある1支店がその舞台になり、主人公は副支店長です。
いい大学を出たのに、支店にずっと勤務しているのが不満ですが、業務に対しては文句も言わず黙々とやります。
本社の長い経験のある支店長が上司で、その支店長に振り回されます。
並行して、トレジャリーハンターの話が進みます。
とても胡散臭い会社が出てきます。
銀行はその胡散臭い会社に5000万円融資します。
時は、バブルがはじけ、銀行が貸し剝がしをします。
いろいろな物語が縦横に走りながらも、話の中にひきこまれます。
面白くスカッとなるラストです。
- 作者: 池井戸潤
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2007/05/10
- メディア: 文庫
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