こんな話になるなんてことは、多くの人が気づいていたのではないかと思います。
今年行われる、リオデジャネイロオリンピック。
過去金メダルを2個も取った女子マラソン。
金メダル2個取るなんてものすごい快挙です。
で、毎回もめるのがその選考過程。
それこそ、毎回みんなが納得した選考はありませんでした。
いっそのこと、一発勝負にすればいいのにと思うのですが、女子マラソンを放送するテレビ局との利権が絡む調整ができないのでしょう。
対象となる大会は3大会。
そして、五輪代表として選考されるのが3人。
なら、3大会で優勝した、もしくは日本人で最先着した一人を無条件に選べばいいのです。
ところがそれができません。
まず、前年に行われた世界選手権が代表を選ぶ大会になっていることです。
しかも、世界選手権では、8位以内に入賞して日本人で最も早かったら、無条件に代表になれます。
ここが一番の問題かもしれません。
世界選手権の価値を高めるための餌になっているような状況です。
オリンピック目指す最短距離は、世界選手権の代表になって、入賞することです。
入賞と言うのは、メダルを目指す必要がありません。
相手は世界の選手ではなく、日本の選手です。
こんなことがまかり通っていいのでしょうか?と思いますが、現実は一人既に決まっていて、あと枠は2枚です。
世界選手権でオリンピック代表になった選手には、全く罪はありません、念のため。
こういう基準を作った陸連に問題があります。
さて、日本で行われる3大会。
埼玉と大阪と名古屋です。
このうち、昨年行われた埼玉は実業団の選手が駅伝の練習を主にしていたため、有力な選手は出ていません。
これもどうかと思います。
駅伝が優先かよ!と思います。が、実業団はボランティアでチーム運営をしているわけではなく、宣伝の一環でやっているわけですから、企業名が連発されて視聴率があがる駅伝に力を入れるのもしょうがないのです。
大阪では、福士加代子さんが優勝し、五輪出場標準記録も突破しました。
見ている誰もが、そして福士さんもこう思うました。
「これで福士加代子はオリンピック出場だ!」と。
ところが、だれもそれを言いません。
福士サイドは、なら名古屋にも出ると、そうなります。
マラソンは走ったことありませんが、その準備には2,3か月かかるようです。
失われた体力を戻すのは大変らしいです。
市民ランナーでマラソンを狙い、練習がハーフマラソンやフルマラソンと言い、年に何回も出ている川内優輝さんと言う怪物もいますが、多くの選手は大会としてのフルマラソンンは走って年2回かと思います。
福士さんが、名古屋を走ると言うことは、オリンピックもあるので、今年3回フルマラソンを走ることになります。
これでは、代表になっても、本番であるオリンピックの時に体調をピークにできないのではないかと思います。
出るなと言うのは、陸連の身勝手なお願いでしかないので、本当に五輪でメダルを狙うなら、福士さんを五輪当確にすべきです。
で、残り1枚の枠を日本人最速の選手に与えるべきです。
そもそもが、同じコースを走るわけではないのですから、もし名古屋で2時間23分を切る選手が複数出ても、そこからは一人しか選ばないと、最初から言ってしまえばいいのです。
記録も大事ですが、優勝したことはもっと価値があると思います。