最近こういう、食ものと言うか、猟ものの本を読む機会がなぜか多いです。
北尾トロさん著作の漁師になりたい!。
表紙からして軽めそうな感じだったので読むことにしました。
読む本は、厚めだったり重めだったりすることが多いのですが、たまには軽めの本を読まないと食傷気味になります。
さて、この漁師になりたい!です。
東京都杉並区に住んでいた著者がほぼ何の縁もゆかりもない長野県に移住することから始まります。
北尾さんは、仕事は東京のままですので、単身赴任となります。
長野に住み始めて、猟師になろうと決めます。
僕なんか、もしそういう単身赴任な生活するとなったら、週末は平日の仕事の疲れをいやすため、ひたすらゴロゴロした休日を過ごしてしまうのではないかと思います。
ところが、北尾さんは果敢に猟師になろうとしたのでした。
猟師になるには、まず試験を受ける必要があります。
その試験のことが書かれていますが、一夜漬け程度の勉強でも何とかなるようなこと。ただ、読んでる限りでは、試験官に助けられながらも、めでたく合格!!なんて感じです。
試験合格したがいいが、それから銃を買うにはどうすればいいのかがあります。
銃を売る人を、見つけますが、お店には銃を置いていません。
カタログを見てそれで注文することになります。
大体安くても30万円ほどする銃。
その日は、買うことの決心まで行かなかったと思いきや、隠れたショーケースを見つけます。
お店の人に聞くと、中古が置いてました。
そこで、空気銃を見つけ15万円ほどで購入すくことを決めます。
銃を買い、猟に出ます。
空気銃は、狙うのは大型の獣ではなく鳥になります。
鳥を撃つのは結構大変で、狙いを定めている時に気づかれ逃げられます。
逃げられないとしても、外してしまいます。
何せ距離にして50メートルは優にありますから初心者で当てるのは大変です。
当てたとしても、中途半端で鳥を殺すことができません。猟にとってこれが一番いけないことだそうです。
猟で取った獲物は、全部食べる事が猟師としての良心です。
僕がこれまで読んできた人たちも、同じことを言っています。
魚釣ったら、食べるのがその魚に対する敬意だよと。
この本でも書かれていますが、スポーツフィッシングと言う釣ったらリリースする釣りには、反対です。
猟師の数は減っています。
それに反比例して有害鳥獣は増えています。
特に鹿の増え方は尋常じゃないそうです。
増えた鹿は、食べ物がなくなり人里の畑を荒らします。
また、山に生えた木の皮をはぎます。すると木は枯れてしまいます。木が枯れた森は、水を貯めることができなくなり、川の水が減ります。水が貯められないと洪水が起こりやすくなります。
有害鳥獣は、今のところ猟師に撃ってもらうしかありません。
農業、漁業、林業の先行きがとても悪い日本と言う国。
なんとかしないといけません。