アベノミクス。
3本の矢で日本経済を活性化する。
簡単に言えばそういうことかなあと思います。
ピケティ。
名前は知っていたのですが、読む機会にめぐりあえませんでした。
と言うより、経済書を読む気力がなかったと言った方がいいかもしれません。
立て続けに2冊読みました。
マンガですぐわかる!ピケティと21世紀の資本論
アベノミクスの終焉、ピケティの反乱、マルクスの逆襲。
マルクスでさえちゃんと読んでいないのです、実はわたくしは。
エンゲリスも当然のように読んでいません。
ピケティさんが、現在の人であることを知ったのが、この、マンガで分かる!です。
全く時事的なことに着いていってなかったのでした。
ピケティと言う人が書いていることは、データです。
データをいかに使って経済を語るかです。
昨今、ビッグデータをどうやって使うかが語られていますが、それを経済的感知から書いたのが、21世紀の資本論だと思いますが、実はビッグデータが大きく語られるのも、21世紀の資本論と言う本があったからかも知れません。
大きなデータをわりと簡単に扱えるようになったのは、最近のことです。
パソコンが発達していったことが最も大きな理由です。
そういう時代背景があったから、語れるようになったと思います。
マルクスはピケティから見ると、データを全く使わない机上の空論でしかないのですが、時代がそうさせたとしか、私には言えません。
ピケティの21世紀の資本論は、600ページにもなる大書ですから、読むのは大変です。こういうマンガでさわりだけでも分かるのは大事です。
最初に戻ってアベノミクスです。
アベノミクスほど、数字で物語っている政策はないかと思います。
反対意見も多いのですが、一時株価が2万円を超えたことと、円安に振れたことは結果論としても、アベノミクスっていいことではなかったのかと思わせる大きな要素です。
数字には説得力があります。
アベノミクスの終焉、ピケティの反乱、マルクスの逆襲を読んでいると、気になる表記がありました。
安倍首相や黒田日銀総裁は、大胆な金融緩和によって物価を2%まで引き上げればデフレ脱却ができるとして、この2年間にわたって、日銀の通貨供給量を増やし続けてきました。その結果、日銀のベースマネーは、149.6兆円から282.1兆円へ89%増大しています。とりわけ民間金融機関に日銀当座預金は、61.9兆円から188.2兆円と126兆円も増えています。実に3倍です。
これを読むと、最近行ったマイナス金利は当然のことかと思います。
日銀がお金を発行しても、市場に回らないのですから、市場が活性化しません。
日経背筋株価は、1万6千円台と、年初から大きく目減りしました。
そういう面からみると、アベノミクスの正念場になっているのかなあと思います。