今や、スポーツの判定にはビデオが欠かせなくなりました。
去年行われたラグビーワールドカップでもビデオ判定が行われていました。
恐らくなのですが、球技で一番最初にビデオ判定をやったのはアメリカンフットボールではないかと思います。
アメリカンフットボールは、判定が厳格です。
そして、試合の中断は普通に行われます。
何と言っても、CMを放送するための中断があるくらいですから。
中断に慣れているとビデオ判定がある空白の時間も苦になりません。
ビデオ判定は、人の目ではなく、ビデオの目の方が客観性がある事で、価値ができます。
かくして、それは他のスポーツに飛び火します。
サッカーと言うスポーツは実はその正反対にあります。
サッカーの審判は、基本3人です。
主審一人と線審二人です。
主審は耐えず走り回ります。ボールのあるところに。動いてる中で判定するから大変です。
まあ、間違いも起こります。
対して線審は、フィールド半分しか走りません。
基本ひたすらオフサイドと、ラインを割ったかどうかを見ます。
ラインを割ったかは見ますが、どこて割ったかはかなりアバウトです。
で、スローイングする場所が結構動きます。
これは、フリーキックもそうで、相手のゴールに近くなかったら、5メートルぐらいは平気で動きます。
それくらいは誤差です。サッカーでは。
このアバウトさが、世界一のスポーツになった一つの理由だと僕は思っています。
世界には、裕福な国から貧乏な国まで色々とあります。
いろいろな国にスポーツが広がっていくには、アバウトと言うか、ルールにおおらかなところが必要です。
で、話はビデオ判定です。
ビデオ判定すると、微妙な判定が覆ることも多いかと思います。
でも、その微妙な判定間違いも含めてサッカーではないかと思います。
ビデオ判定は、世界中には広がりません。貧乏な国にそれを入れることは現実的ではありませんから。
いろんな意味で、アバウトなスポーツ。
それが、サッカーのいいところだと思います。
だから、サッカーには、ビデオ判定は向きません。
と、僕は思います。