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書評~千曲川ワインバレー新しい農業の視点

千曲川ワインバレー。

この書物は、著者である玉村豊男さんが作ったワイナリーを中心としたエッセーです。

 

日本のワインと言えば、山梨をすぐに思い出しますが、山梨の隣になる長野県も有名だそうです。

 

日本一長い川、信濃川。

その上流となる千曲川。

標高850メートルの地に、千曲川ワインバレーがあります。

 

それまで、ワインはこの標高では作られなかったそうです。

 

ワインが作られないと言うより、その原料となるブドウができなかったと言うのが正解かもしれません。

 

ワインとは、僕らにとっては、ワイナリーで醸造し製品化すると言う側面しか知りませんが、ブドウ園と一体となったのが、ワイン作りの歴史です。

千曲川でのワイン作りはもとより、世界のワインの話などワインを知りたい人には、入門書的な役割も果たすような本になっています。

 

ワインと言うと、木で作った栓が高いワインで美味しいと思っていたら、実はそんなことはなくて、金属の栓も味は全然落ちないそうです。

むしろその方が味が落ちないそうです。

 

木の(コルク)栓は、無尽蔵にあるわけではないので、フランスのメーカーに大半が買い占められているそうです。

 

ワインにとっては新興国であるチリとかには回った来ないので、ひねって開ける金属の栓が普通になります。

 

だかか、買う方としても、コルクだろうが金属だろうが気にせず買うのが正解だそうです。

 

こういうことを知っているだけでも、ワイン通って感じで嬉しくなります。

 

話は、日本酒にも及びます。

 

酔うためにある日本酒と食べ物と一体なワインとの違いとか。

 

ワインを飲むことが好きになったら、まず読む本かなあと思います。