虎斑竹
とらふだけ
と読みます。
この本読むまでは、虎の柄をした竹のことを全く知りませんでした。
なぜか、表紙が読みたい気持ちを高める本です。
創業明治27年と言う、竹メーカーの(メーカーと言っていいのかどうか分かりませんが)老舗です。
高知にある小さな場所でしかできない、虎柄の竹。
この特殊性を聞くと、それだけで家業安泰・唯一無比と思ってしまいますが、竹は海外の安い製品に押され、縮小したそうです。
竹虎、4代目の著者、山岸義浩さん。
家業を継ぐことを考えたなかった学生時代。
工場が焼け、竹の神様に惹かれるように継ぐことにしました。
竹虎では、若造だった義浩さん。苦労が続きます。工場で言うと歯車の一つでしかなかった時代。仕事は面白くあるはずがありません。
それが、お客様の一言で大きく変わります。その言葉は、ありがとう、でした。
自分が作っている竹製品がそれほど良いものだと思っていなかった若い時代。お客様の一言で大きく視界が開けます。
家業はでも大変です。
斜陽産業と言っても良かったのです。売り上げが落ち借金が膨らみ、いつ倒産してもおかしくない時が続きます。
ここで出会ったのがインターネットでした。
次代は、1996年。
Windows95が世に出て、インターネットが初めて身近になった次の年です。
ネットで竹製品を販売することを始めました。
でも、全く売れません。
会社からは白い目で見られます。
もうどうしようもなくなった時、セミナーに参加します。
それが分岐点になりました。
徹底的にネットを研究しWebサイトを充実していきます。
そして、月間100万円の売り上げを達成します。
斜めから見られていた会社の人からも、徐々に賛同者が現れます。
ネット販売の市場を広げるため、楽天市場とヤフーショッピングンも出店します。
楽天市場への出店は大きかったそうです。
また、ここで勉強します。
竹虎のサイトを見ていると、いろいろなことに気が付きます。
虎竹自動車プロジェクト。
高知県竹虎の里から横浜まで10日間をかけて走るそうです。
いやあ、楽しそうです。
社員の顔が見られます。
みんな楽しそうです。
竹を切って製品に仕上げるまでは、相当にきついそうなのですが、楽しそうです。
竹製品もたくさん買えます。
見てたら、いっぱい買ってしまいそうな感じです。
竹ワインクーラー(白)
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