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おもしろく こともなき世を おもしろく

書評、商都大阪をつくった男、五代友厚。

五代友厚です。

 

NHK連続テレビ小説、朝が来た、で大人気になった五代友厚のことが書かれています。

 

五代友厚は、歴史の授業か時代小説かで名前は知っていたのですが、何をやった人かはほとんど知らなかったのでした。

 

東の渋沢洋一と西の五代友厚と言うぐらい、経済としては有名な人だそうです。

 

本書は、五代友厚のことが半分くらい、残り半分を広岡朝子と明治維新後の大阪のことが書かれています。

ちょっと、読みづらい本になっているのが残念ですが、大阪が明治になってすたれて、五代友厚の活躍によって復興していくことが書かれています。

 

貿易の一大都市にしようとした五代ですが、道半ばでできませんでした。

大阪湾の地政学的な問題と、五代の夭折が原因です。

 

薩摩藩士として生を受けた五代友厚。

 

そこには、生粋の商人ではなく、商売と天下国家と言う考えがあったようです。

それが、渋沢洋一との大きな違いであったと。

 

朝が来たで五代友厚を知った人には、その人となりが分かる本だと思います。