bookrockという割に書評を最近書いていません。
本を読む時間がないのです。唯一まとまって取れる電車での通勤時間は、寝るようにしているので、本を読めません。
そんな中で、一気に読んだのがこの本です。
奇跡の醤
醤は”ひしお”と読みます。
東日本大震災で工場を流された醤油業者である八木澤商店の物語です。
創業200年を超える八木澤商店。
200年以上続く会社で世界一多いのは日本です。
なんで、日本が世界一なのかも、この本を読んだらわかります。
震災で大きな被害を受けた陸前高田市。
物語は震災の前の歴史から始まります。
そして2011年3月11日。
工場から何から全て流されます。
ここから社長を中心とした奮闘が始まります。
社長の河野通洋さんの苦闘の歴史です。
通洋さんは、突っ走ります。
それが大変なことにもなっていきます。
醤油を作るのは、歴史が必要です。長い経験からできたもろみが必要です。
なくなったもろみが奇跡的に見つかります。
工場を新しく建ててやっと醤油づくりができる。
でもそこからも苦闘が続きます。
何度も泣いてしまいます、この本を読んで。