Bookrock

おもしろく こともなき世を おもしろく

書評、究極のクロマグロ。完全養殖物語

近代マグロの話です。 この本読むまでは、なんだ、たかが養殖じゃないのか、ぐらいにしか思っていませんでした。すいません。 クロマグロは、海のダイヤとも言われる魚の中の魚です。 なんてことも知りませんでした。 そもそもが、マグロの種類さえ知らなか…

書評、甲子園怪物列伝

僕自身は、高校野球の甲子園大会は、あまり肯定的には見ていません。 そりゃあ、見ると面白いのですが特に投手の肩を壊す引き金のような大会運営が駄目なのです。 でも、それを含めて高校野球の刹那的かつ地元の高校を応援する気持ちは強かったりして、見る…

書評~千曲川ワインバレー新しい農業の視点

千曲川ワインバレー。 この書物は、著者である玉村豊男さんが作ったワイナリーを中心としたエッセーです。 日本のワインと言えば、山梨をすぐに思い出しますが、山梨の隣になる長野県も有名だそうです。 日本一長い川、信濃川。 その上流となる千曲川。 標高…

書評、上原ひろみ サマーレインの彼方

努力、根性、気合 上原ひろみさんが座右の銘にしている言葉です。 日本人では、今や世界で一番有名なジャズピアニスト、上原ひろみ。 本書は、彼女の2005年1月から7月の苗場までが書かれたドキュメントです。 私は、遅れてファンになった一人ですが、この本…

書評、スタンフォードのストレスを力に変える教科書

著作は、ケリー・マクゴニガルさんです。 なんか舌を噛んでしまいそうな名前ですが、前著は、ベストセラーになった、スタンフォードの自分を変える教科書です。 ストレスは敵です。なんのいいこともないので、できるだけそれから遠ざかることが先決です。ス…

単行本のブックカバー

図書館で本を借りるようになってから、困ったことがブックカバーだった。 書店で購入したら、ブックカバーが付いてくるが、図書館ではついていない。 書籍名をむき出しにして電車の中で本を読むのは、ちと恥ずかしい。 なんか、安価にブックカバーがないかと…

結果は数字がすべてとは思わないけど、かなり大きな要素でもある。

アベノミクス。 3本の矢で日本経済を活性化する。 簡単に言えばそういうことかなあと思います。 ピケティ。 名前は知っていたのですが、読む機会にめぐりあえませんでした。 と言うより、経済書を読む気力がなかったと言った方がいいかもしれません。 立て…

書評、猟師になりたい!

最近こういう、食ものと言うか、猟ものの本を読む機会がなぜか多いです。 北尾トロさん著作の漁師になりたい!。 表紙からして軽めそうな感じだったので読むことにしました。 読む本は、厚めだったり重めだったりすることが多いのですが、たまには軽めの本を…

書評、なぜメルセデスベンツは選ばれるのか?

メルセデスベンツジャパン 代表取締役社長である、上野金太郎さんの著作です。 ベンツってハイソで高くって販売店にもなかなか入れないと思う自動車メーカーです。 いや、この表現は三分の一ぐらいは違ってます。 まずもって、メルセデスベンツジャパンはメ…

書評、日本(汽水)紀行

汽水とは、川が海と交わった場所で、淡水と海水が入り混じった場所です。 魚や海の生物が育つには、非常に重要な場所になります。 筆者、畠山重篤さんは、東北の三陸リアス海岸である、気仙沼湾で牡蠣の漁師をやっています。 豊かな海に大切なのは、海水だけ…

書評、最終退行

下町ロケットの、作者、池井戸潤さんが書いた小説です。舞台は東京第一銀行。初めの方はなかなか入り込めなかったのですが、読み進めるうちに、俄然面白くなり一気です。文庫本にしては厚めの本ですが、面白いとはこんなこと言うのかなあと言う感じです。銀…

書評、人生がときめく片付けの魔法2

今流行りのミニマリストとはちょっと違います。 それから、ストイックなまでの片付けとも違います。 この本の著者である、近藤麻理恵さんは海外でも有名で、米「TIME」誌の「最も影響力のある100人」2015年版artist部門で、米国女優Jamie Lee Curtisの推薦で…

書評、上司力20~部下に信頼される20の法則

松下電器の創業者である、松下幸之助さんの話がよく出てきます。 上司力20の作者である、江口克彦さんは、元PHP総合研究所の社長で、松下幸之助さんのもとで23年間働いていた人です。 これだけでも、羨ましいとしか言えません。 松下さんの直接の薫陶を受け…

ほんまに、ものすっごく面白き本、時をかけるゆとり。

浅井リョウってずっと女性だと思っていました。 女性の割に、おなかが緩いだの、結構な書き方する人だなあと、思っていました。 なんで、女性かと思ったかと言うと、史上最年少で直木賞と取ったっていうことを読んだからです。 最年少受賞は、もうあの人しか…

書評、日本人の値段。

日本を代表するメーカー、シャープ。 液晶と言えば、世界最高峰は亀山工場で作った液晶でした。 そのシャープが、台湾の鴻海(ホンハイ)精密工業から買収される可能性が高くなりました。 www.nikkei.com 日本人の優秀な技術者は、韓国や中国にヘッドハンテ…

書評、ラオスにいったい何があると言うんですか?

最近、ワインとクラシック漬けの毎日だ。 両方とも、自分の生活からはねれていた存在だったけど、ある日からいきなり遠くの二つが合体して押し込んできた。 飲んで聞いてみると、この両者はとても愛称が良いことが分かる。 それから、クラシックのCDは安いこ…

書評、鯨は国を助く

鯨は国を助く 鯨は、あえて、ゲイと読みます。 副題:箸を持った憂国の士が語る 鯨と日本人の昔からの関係が書かれています。 鯨と日本人は切っても切れない仲です。 それを太古の昔から食べていた日本人。 ほぼすべてを無駄にせず。 そして、鯨のために神社…

書評、切り捨てSONYリストラ部屋は何を奪ったか

盛田昭夫さんが、ソニーはレイオフをしないと言ったSONY。 6代目社長になった出井信之さんからずっと続くレイオフの話です。 登場する舞台は、ソニーの旧本社ビルの8階にあるキャリアデザイン推進室。ここは社内失業したとされる社員が集められる追い出…

ソニーの話は日本人の琴線に突き刺さる

ソニーとホンダ自動車は、日本人が世界に誇れるブランドです。 未だに他の追随を許さない存在だと思います。 久しぶりにソニーに関する本を読んでます。 切り捨てSony リストラ部屋は何を奪ったか 著者は、元読売巨人軍球団代表の清武英利さんです。 半…

書評、武道館

浅井リョウさんの作品です。 武道館。 愛子と大地の子供の時の話から始まります。 その後、舞台はアイドルになった愛子の話。 6人グループ、NEXT YOU メンバーから一人が抜けて5人へ。 ももクロを思い出すようなアイドルです。 一人一人の設定はももクロとは…

書評、世にも奇妙な君物語

この本は面白いです。 短編集ですが、どれも秀逸です。 僕は何にも前知識なく読んだのですが、うぇ!こんな終わり方するんだと、ただ引きつきました。 作は、朝井リョウさん。 最年少で直木賞を取った人だというのは、本の巻末で知りました。 そりゃ、あんた…

書評、村上海賊の娘

時は戦国時代。瀬戸内海にあった村上海賊,そこの一人娘。景が主人公です。上下2巻の巨編。読み切るにはかなりの時間がかかります。かなりの覚悟を持って読み始めないと、きっと途中で挫けます。でも、物凄く面白いです。景姫は破天荒です。もう無茶苦茶です…

書評、広告を着た野球選手「史上最弱ライオン軍の最強宣伝作戦」

最初この本を手に取ってタイトルを読んだとき、西鉄ライオンズの間違いじゃないのか?とか、そもそもがフィクションなのか?と思ったのでした。 プロ野球は昔から見ていて、これまで消えた球団も結構知っていると思っていたわけですが、ライオン軍と言う球団…

書評、言える化「ガリガリ君」の赤城乳業が躍進する秘密

著者は、現場力を鍛えるの遠藤功さん。 ガリガリ君で有名な赤城乳業のことが書かれています。 この会社の良さは任せることです。 ガリガリ君リッチコーンポタージュは2012年9月に発売。 発売3日にして販売休止。 予想を超える売り上げで、製造が追いつかなく…

書評、逆説の日本史21高杉晋作と維新回天の謎

著者のあとがきに書かれていますが、高杉晋作は天才です。 明治維新を見ずに散った天才二人。 高杉晋作と坂本龍馬。 この二人があと10年生きていたら、この日本はどう変わったんでしょうか。 20年生きてたら、ものすごく変わっていたと思います。 この逆説の…

書評、ウツボは笑う

一つの魚のことを4ページにまとめ、62+2の魚のことが書かれています。 イラストは、あの酒場放浪記の吉田類が描いています。このイラストがよくできていて、ああ、あの魚のことなんだなあと気づきます。 作者は、魚屋と言う魚料理店を20年やっていた…

書評、逆説の日本史20西郷隆盛と薩英戦争の謎

逆説の日本史もとうとう20巻です。 井沢元彦ってすごいなあと思います。 所謂歴史書を、ここまで書いているわけです。 それも一人で。 物凄く勉強して本にしているのだと思います。 そして、よくもここまでネタが出てくるもんだなあと思ってしまいます。 日…

書評、船を編む

最近三浦しをんの作品をよく読んでる。この本もかなり有名と思うけど、なんのことを書いた本だかは全く知らなかった。船を編むって不思議な言葉だなあと思っていた。それくらい先入観なしに読んだのだけど、大辞典を作ることを書いてることには、早く気が付…

書評、神去なあなあ夜話

神去なあなあ日常の続編です。 ただ、書きっぷりが全く違います。 夜話は、平野勇気の私小説的な文章になっています。 物語の中心は、勇気と直紀の恋物語ですが、神去村に秘められた秘密が出てきます。 神がかった神去村。 そこに隠された悲劇。 今回は、林…

書評、神去なあなあ日常

この本は、林業男子を読んで知りました。 なんと映画にもなっていました。 神去なあなあ日常 は かみさりなあなあにちじょう と読みます。 神去 と言うネーミングからして既に神がかりです。 高校卒業とともに、いきなり横浜から神去村へと強制就職させられ…