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おもしろく こともなき世を おもしろく

Web屋の本

どうも僕は一つのことに熱中するとしばらくは同じことをするようで、最近はWeb2.0関係の本ばかり読んでいる。ちょっと前は靖国本ばかり読んだし、その前は違う種類の本だった。
「Web屋の本」と言うことで、帯にはWeb2.0時代のWeb屋のためのあんちょこと書かれているが、Web2.0を知るためにとても分かりやすく書かれている。

この本の中で、Web2.0を巡る批判の検証のところに、FAQ問答集というのが書かれていて、
Q:Web2.0は流行り言葉に過ぎないということに対しては、
A:del.cio.usやFlickrWikipediaなどは実際にサービスを興しユーザの高い支持を受けている。
Q:ビジネスモデルがないということに対しては、
A:Web2.0を標榜するベンチャー企業が提供するサービスと次世代インフラとしてのWeb2.0を混同している
などがある。

また、ユーザーから指示を受ける原動力にファンシーという言葉を当てていたりする。その中で、「楽しそう」「ワクワクする」「何か起きそう」「さわってみたい」などは、とても共感が持てる表現です。

一番面白かったのは、Web屋2.0の中に書かれている、プラクティスのところです。ここでは、Web屋1.0とWeb屋2.0を比較していて、

戦略立案・サービスリリースでは、
 1.0;戦略は基本的に隠す。やる時はドカンとやる
 2.0:考えるプロセスからオープンに。50%でリリース
組織体制・スタッフのスキルでは
 1.0:決まったスキルセット、自分磨きが大切
 2.0:緊密なコミュニケーションで未踏の領域へ
顧客との付き合い方では
 1.0:きまじめ、誠実に顧客に奉仕
 2.0:顧客から一目置かれる存在に
仕事スタイルとR&D編では
 1.0:来る日も来る日も残業
 2.0:20%ルールやHappy Friday
知的財産とオープンな活動編では
 1.0:著作権・知的所有権は断固として主張
 2.0:オープンソースクリエイティブコモンズに貢献

などと言う風に比較されている。確かに、自分が付き合っている会社を考えいると、このWeb屋1.0の会社とWeb屋2.0の会社は存在しますし、そうだそうだと思ってしまいます。 この本は、冒頭にも書きましたが、非常に分かりやすくWeb2.0について書かれています。