それは、昨年12月の20何日。
家で食べた魚の骨が喉に刺さった気がした。
魚の骨が刺さったら・・・ご飯を飲み込んで!とか、水を一気に飲んで!!とか。
いろいろと繰り返した。
ところが、全く抜ける気配がない。
数日して、内科に行った。
「魚の骨が喉に刺さったんですけど」
「さかな〜?」
「はい。大丈夫ですか?」
「魚の骨は大丈夫だよ。抜けなくても溶けるから」
「そうですか・・・・取れなかったらどういう病院に行けばいいんですか?」
「ああ、それなら耳鼻咽喉科」
「耳鼻咽喉科ですか?」
「そうそう、耳鼻咽喉科なら喉に器具通して見ることができるから」
と言われて年を越した。
溶けるかと思ったが、喉は何故か引っかかるような感じが残る。
会社の近くの耳鼻咽喉科を探し、連絡して行く。
一通り話したあと、口を開けて何かカメラみたいなものを突っ込まれて見られる。
ところが、
「骨はないですね」
「ないですか」
「はい、ないです。ないけど、ここ腫れていますね。薬をあげましょう。炎症を抑えるので3日ぐらいで痛みもなくなると思いますよ」
「魚の骨、ないですね」
「ないです。薬飲んで3日ぐらいして治らなかったら来てください」
「はい」
と言うことで、それから2週間ぐらい立ったが、治らない。つばを飲み込むと痛い。まだ、魚の骨が刺さっている気がする。
そして、今日その耳鼻咽喉科へ。
見てもらう。
「やはり骨ないですね」
「どうすればいいですか?まだ痛いんですけど」
「これ以上、下は耳鼻咽喉科では無理なので、内視鏡ができる消化器系に行ってください」
「消化器系ですか」
「そうです。この近くにあるので場所を教えます」
と言うことで、その消化器系の医院へ。
「初診なので、これに書いたらいいですか」
「はい。その前に状況を話してもらいますか」
「実は、魚の骨が・・・・・・で・・・・・・・内視鏡を」
「内視鏡は予約取らないとダメなので、2,3週間先になります。すぐにしてもらいたいなら大病院にいってください」
「じゃあ、いいです」
それで、もう諦めようとした。
でも、この気持ち悪い痛さは何とかしたい。
そこで、前探していたもう一つの耳鼻咽喉科へ、ダメ元で電話した。
「あの、魚の骨が喉に刺さっているんですけど、そちらで治療してもらえますか?」
「大丈夫です。何も飲まずにすぐ来てください」
と言うことで、電話で場所を聞きすぐ行く。
受付をすませ、しばらく待ち、治療室へ。
口を開け、見てもらう。
「おお、あった。骨が刺さっているよ」
え???
「あっ、見えなくなった。喉の力を抜いて」
と言われたが、さっきの病院でも、「えぐっ!”」ときているので、どうもうまく体がいうことをきかない。
何度か試したが、ダメだったので喉と鼻をシュッシュされた。
そして、三分後。
口を開いて、あっという間に魚の骨を取ってもらった。
「これ、持って帰りますか?」と聞かれ有無も言えず持ち帰る。
この5円玉の右にあるのが、この一月以上も僕の喉に刺さっていた魚の骨である。
しかし、名医はいるもんだなあと思った。
その骨を取ってくれた耳鼻咽喉科は、ここ。
小川耳鼻咽喉科
東京都千代田区六番町7-36
先生もいいし、看護師の人もとてもいい。ちょっと年を取っているけど。
暖かくて、良い医院です。